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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

ふぐを食べる

午後7時から予約してあった「ふぐ」を、母と一緒に食べに行きました。

お店の名前は「暁」。

http://www.pref.mie.jp/NHOKEN/kenkou/motenasi/tenpo/shosai/akatuki.htm

「まるごと!みえグルメ」でも紹介されています。

http://matsusaka.at.webry.info/200602/article_11.html

私も母も、ふぐ自体は食べたことがあるのだが、「ふぐのコース」というのは食べたことがなく、どんな感じなのだろうとワクワクしていた。

それでは、ふぐのコースをご紹介しよう!


前菜の「てっぴ」が来た。ポン酢と紅葉卸をアクセントに、皮のコリコリとした歯ごたえと、プルプルの食感が味わえる。これを食べただけでも、つい微笑んでしまう。



続いて「てっさ」。写真にはないけれど、しゃぶしゃぶ用の厚めの切り身も来た。ついつい箸で何枚も掴んで口に頬張りたいところだけれど、それではありがたみが無くなってしまうので、2枚くらいをポン酢につけて口へ。しゃぶしゃぶ用は、さっと湯に潜らせてから同じくポン酢へ。



いよいよ主役とも言うべき「てっちり」。遂に来たって感じか。量が半端じゃなく多い。これで2人前なのか?3人前はあろうかというくらい豪勢に盛られたふぐの切り身が我々親子を圧倒している。他の店で2人前を注文して、果たしてここまで盛られてくるだろうか。ちなみにこの後、「ちり握り(ふぐの握り)」が出てきた。こちらも美味しいのは言うまでも無い。



二人で夢中になっててっちりにしゃぶりついているまさにその時、「塩焼き」が運ばれてきた。写真には写っていないのだが、右のほうには荒塩が盛られていて、そのままでも十分美味しいのだが、塩をつけて食べると格別。身はふっくらしている。新鮮な証拠だ。



塩焼きを完食して、残りのてっちりを食べているとき、大将が「白子はどうしますか?」と聞いてきたので、とりあえず生でそのままいただくことにした。ところが、私も母もふぐの白子を食べたことがないので、生で出てきた時にちょっと引いた。しかし、これが目当てでふぐを食べる人もいるくらいの貴重な珍味なので、頑張って食べることにした。

湯に潜らせて、色が変わったくらいで取り出し、ポン酢をつけて口へ。口に入れた途端に溶け、口の中には濃厚な味と甘みがいっぱいに広がる。なるほど、クセは強いが好きな人はとことん好きになる味だな、と納得。しかし、母はあまり美味しいとは思わなかったようだ。

この後、結局このままでは食べられないので、大将に頼んでホイル焼きにしてもらった。するとどうだろう。湯煎したときに比べてクセは無くなり、ほのかな塩の味と白子独特の甘みが増して、美味しさがアップ。母もこの味なら美味しいと言ってくれた。もし初めてふぐの白子を食べるのであれば、無理に生から挑戦せずに、まずホイル焼きなどで食べると良いかもしれない。



この後は、雑炊、漬物が出て、最後にデザートのリンゴ。結局、量の多さに負けて雑炊を少し残してしまった……。ちなみに、このコースにはヒレ酒もついてきます。私たち親子はお酒が飲めない(母はビールのみ)ので、今回は頼みませんでした。

ふぐはもちろん天然の「あのりふぐ」。味は折り紙つきだ。今回は1.6kgのふぐを一本と、同等の大きさのふぐを半分使ったそうだ。とにかく量がすごい。恐らく他の店で食べるコースに比べても、量は多いほうだと思う。それで税込み1万円なのだから、お得感と満足感は十分味わえると思う。