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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

必殺仕事人V激闘編 第6話「加代、丸坊主になる」

脚本:中原朗 監督:松野宏軌 ゲスト:唐沢民賢 安岡真智子 桃山みつる

新年の準備に大忙しの中村家。主水(藤田まこと)は借金の取立てに苦悩する。

闇の会が開かれる。遅刻した加代(鮎川いずみ)は元締(森秀人)の側近・影(加治春雄)に当身を食らわされ失神。気が付いた時には金が積まれており、またもや強制的に仕事を請け負わされることに。殺す相手は建徳寺大僧正・隆顕(唐沢民賢)。除夜の鐘が鳴り終わるまでに仕置きを完了させねばならない。25両の頼み料に不満を言うが猿の迫力に圧倒される。頼み人は3歳くらいの子供。

寺へ戻る隆顕の行列に2人の女が乱入。駆け込み寺・忍性院の秋月尼(安岡真智子)と、夫の暴力によって駆け込んできた女。秋月尼は生き仏・隆顕にすがり隆顕も承諾。ところが、女の夫が飛び込んできて連れ戻そうとするも、隆顕の側近によってボコボコにされる。あまりに惨い仕打ちに政(村上弘明)は警備に来ていた主水に「何とかならないんですか?」と助けを請うが、主水は寺社地だから管轄が違うとお役所返事で放置。政は隆顕に強い憤りを感じる。

女は早速忍性院で体を清めることとなるが、実は建徳寺と繋がっており隆顕に犯される。忍性院へ駆け込んできた女を、隆顕がおもちゃにしていたのだ。また、多額の寄進を行う商家には女を斡旋し、男を欲しがる女には建徳寺の寺小姓と遊ばせるなど淫らな行い。

政と竜(京本政樹)は早速建徳寺へ潜入。見取り図を得るも見張りの僧に囲まれピンチ。助けたのは壱(柴俊夫)だった。もちろん、助っ人料に救出分の上乗せをされ主水も呆れ顔。加代は忍性院に駆け込みを装い潜入。様子を探る。そこで出会った一人の尼僧からの話では、昔おもちゃにされた時に身ごもった赤ちゃんを産んだ。しかし、ばれると酷い目に遭うことから仲間の尼僧が赤ちゃんを連れ出したが、追っ手の手に掛かり殺されてしまった。赤ちゃんは猿を連れた人物が引き取っていったと言う。元締の真意を理解した加代。

仕事の段取りのために番犬を夢中にさせる餌を撒いていたが、「年が明けるまでに剃髪を済ませなければならない」と言われ驚愕。嫁入り前なのに坊主になるのは困る、と主水たちの隆顕の仕置成功を祈るのだった。

周りの僧たちを欺き、建徳寺へ潜入する主水たち。果たして、加代は丸坊主になってしまうのか?

坊主が裏で性を貪る悪事を働く……というよくあるパターン。

またもや、主水グループが強制的に仕事を請け負わされる羽目になったが、それだけ元締の信頼が厚いと言う事か。主水は元締を信頼していない節があるのにな。まあ、周りの連中がヘボ過ぎると言うのも要因だとは思うけれど。今回は元締自らの依頼と言う事もあり、一番腕の立ちそうな主水グループを選んだとすれば納得は行くか。

見所と言うと、政と竜が今回も若さを露呈してしまったこと。仕事人Vでは強気だった2人も、激闘編では未熟な仕事人であることが強調されている。壱が助けに来たときの飄々とした演技も良い。

仕置シーン。政の殺しはスローモーション→ストップモーションと、往年の仕置人・棺桶の錠を彷彿とさせる迫力ある演出。一方、竜の殺しは今回無理があり過ぎか。壱が秋月尼を始末するときに「あなたが……良いんです……」は少々キザっぽい。主水の殺しはちょっとビックリするかも。捻りは無いんだけどね。

そう言えば、主水に4両支払って、竜に4両支払い、壱には7両支払ったけど、政には3両しか支払ってないような気がするんだが……頼み料が25両だから、加代の取り分は7両……?加代さん、それは少々ボッタクリ過ぎなんじゃないの?