umikaze.blog

日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

新必殺仕事人 第50話「主水金魚の世話をする」

脚本:南谷ヒロミ 監督:松野宏軌 ゲスト:田坂都 三浦リカ 小林芳宏 黒部進

金魚のテキ屋を始めた加代(鮎川いずみ)。金魚を買った夫婦と知り合うが、その夫婦が育てた金魚が素晴らしく成長する。品評会でもきっと高評価を得られるだろうと期待する加代。この夫婦、夫の田子(小林芳宏)が吉原で下積みをしていた頃に知り合った遊女が、今の妻である おまち(三浦リカ)。二人で傘張りをしながら慎ましく暮らしていた。

さて、金魚の品評会で東の横綱を張る堀切の安蔵(黒部進)は、金魚の飼育30年の大ベテランだけに田子夫婦の金魚を潰すため行動を開始。表向きは娘だが、実は妾の おつや(田坂都)を使って田子夫婦の金魚に毒を仕込み殺してしまう。生きがいの金魚を殺され奉行所へ訴え出る おまち。主水(藤田まこと)は親身になって相談に乗るが、筆頭同心・田中(山内としお)は「たかが金魚」とまるで不快手当が付きそうな勢いで追い返す。主水も渋い顔。

実は田子自身、大身旗本の次男坊で、長男が死に田子の家を継ぐよう遊女上がりの おまち とは別れて家へ戻れと伯父の安東行部(永野辰弥)に説得されていたのだが、頑なに拒否していた。しかし、金魚が殺され意気消沈していた田子、そして安蔵の入れ知恵により騙された田子は家に戻ることを決意。おまち も田子家へ迎え入れるとの了解を得て喜ぶ田子だが、おまち は安蔵に監禁され犯されてしまう。加代に恨みを晴らすよう頼み入水自殺する おまち。

おまち を昔から知る勇次(中条きよし)は、前々からしつこく自分にモーションをかける おつや を利用して悪事の確証を掴むことに成功。仕事人たちが動き出す。

主水の出番が少ないのが気になった。やっぱり、この頃になってくると派手さに欠けるし少し退屈かな。

田坂都がイケメン好きで高級品に目が無く派手な芸者に憧れる、という翔んでる悪女を好演。『おれは男だ!』の時も可愛かったけど、今回の妖艶な感じもまた良いなあ。

そして、必殺被害者常連姉妹の三浦リカが登場。姉の三浦真弓は、富嶽百景の神奈川沖浪裏で御木本伸介の妾にされてしまう不幸な女を演じていたが、やっぱり妹も不幸な女なのね。

殺しのシーン。勇次の大ジャンプを見ることが出来るが、見所はその程度。「婿殿のサイフとかけて、シジュウカラと説く。その心は?年中ピーピー泣いている。お粗末様でした」上手い!座布団一枚!