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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

ルパン三世PARTIII 第23話「ベイルート移動銀行強奪作戦」

脚本:金子裕 絵コンテ・演出・作画監督小川博司

レバノンの首都・ベイルートにあるスイス銀行ベイルート支店。内戦による市街戦が頻繁に起こるこの地において、キャッチフレーズは「世界一危険な場所にある世界一安全な銀行」。その名のとおり、外装は原爆にも耐えられる超合金で作られており、斬鉄剣はもちろんのこと戦車砲やロケット砲も役には立たない。この信頼と安全のおかげで、金庫にはオイルダラーが唸っていると言う。ルパン一味は予め不二子を潜入させて計画を実行する。全てコンピューター管理されたシステムの裏をかいて金庫に潜入するまでは良かったが、銭形警部の乱入によりルパンと銭形は処刑される流れに!外では次元と五右ヱ門が暴走した銀行を止めるため悪戦苦闘。何とか二人を金庫から助け出すことに成功したが、金庫の中の札束は灰と化していた。「割りにあわない仕事だったわねえ」

要塞か核シェルターのような移動銀行が舞台。潜入と脱出の両方の難しさをテーマとしたルパンらしい作品と言えるか。計画どおりに事が進んでいたが、予期せぬ市街戦勃発によりルパン不二子と次元五右ヱ門が分断され、更には銭形警部の乱入によりルパンは命の危険に。侵入者処刑プログラムが発動し三分後には死ぬかもしれない、というルパンと銭形だが、札束を燃やし消火プログラムと処刑プログラムを競わせ、消火プログラムを優先させるコンピューターシステムの脆さを突いた手口で金庫から脱出成功。また、次元と五右ヱ門も暴走する銀行を止めることに成功。結局、お宝は全て灰になってしまい、「骨折り損の草臥れ儲け」か。市街戦が勃発するたびに移動する銀行に対し、次元の「銀行なんてのはうろちょろ動き回らねえで、駅前あたりでじっと立ってて欲しいな」のセリフが面白い。『クレしん』の小川博司が一人で絵コンテ、演出、作画監督を担当。今回でパースリからは降板です。ベイルート支店長のバンコ役には宮田洋一。

ルパン三世 PARTIII Disc.5 [DVD]

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