脚本:金子裕 絵コンテ・演出:荻原露光 作画監督:浪花京子
バーバラは生きていた。胸に銃弾が突き刺さっていたが命に別条は無い。しかし撃ったのは誰か定かではない。アラスカの風が吹き荒れる中、500m離れた標的のペンダントに正確に弾を撃ち込めるのは……。さて、指輪に手がかりがあると見たルパンたちは、バーバラがジョーと結婚の契を交わしたカナディアンロッキーのふもとにある誓いの泉へ向かおうとするも、銭形警部の邪魔が入る。その背後に控えているCIAも欺き脱出に成功。一方、CIAと手を組んだ峰不二子だったが、KGBのミハロフに捕らえられ再度手を組むことに。誓いの泉で、バーバラがはめている指輪と同じものを発見したルパンだが、ミハロフ、そしてCIAまでやってきて大混戦。不二子はKGBも裏切りルパンのもとへ。しかしルパンたちはもう一人の影の存在に気付いていた。それは、レフティー・ジョーことジョージ・クーガーだった。ジョーはバーバラや次元たちを囮にし、銃弾に隠した「アラスカの星」を守らせていたのだ。その行動に激しく罵る次元は、遂にジョーと決闘に。腕は互角だったが、運は次元に味方した。ジョーは銃を持てない体となり、スパイ組織からも追われる地獄のような生活。「ヤツは本当に、今度こそ帰って来ないかもしれないぜ」「あなたもでしょ?次元」バーバラはジョーのもとへと帰っていった。さて、アラスカの星はどこへ?子供達が花の種を風船と一緒に飛ばすイベントで、種に紛れて一緒に空へ。「冗談じゃないわよ!あれは200億ドルの麦なのよ!?」
アラスカ前後編の後編。事の真相が暴かれていくが、その前に前編を説明する件が随所に設けられている。ジョー生存については、おそらく前編でほとんどの人がピンと来ていたと思うが、最終的には案の定決闘に。ジョーの銃弾がコインで逸れてしまい結果的に次元が勝つ。次元はジョーを殺さずに銃を持てない体にしてしまうが、そのほうがかえって惨いような気もした。決闘前の次元とジョーのやりとりも良い。「もし、万が一弾が逸れたらと考えなかったのか?」「もし失敗しても、お前はバーバラの死体を運んだろう」「あいつは俺と一緒になるべきではなかったのさ。お前とだったらお似合いだったぜ」などのセリフが痺れる。また、スパイ組織に追われるルパンが言い放つ「ヘリだの戦闘機だの、持っていると使いたくて仕方がねえんだよ」のセリフも良い。最終的に、次元はバーバラへの想いを捨てきれなかったか?作画の崩れさえなければ最高の回だったのだが。ミハロフ役は富田耕生。CIAの少佐役は「初代のび太のパパ」こと加藤正之。バーバラ役には沢田敏子。ちょっと片岡鶴太郎が入ったジョー役には青野武。
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