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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

ルパン三世PARTIII 第38話「俺を愛したレティシア」

脚本:宮下隼一 絵コンテ:鍋島修 演出:飯島正勝 作画監督:北原匠(北原健雄) 青木悠三

デンマークの日本料理店で捜し求めていた納豆の味に舌鼓を打つ五右ェ門だが、その隙に地元警察に逮捕されてしまった!容疑は器物破損。デンマーク童話作家アンデルセンを記念した人魚の像の片腕を試し斬りで斬りおとしたとするもので、裁判では無期懲役を言い渡される。五右ェ門救出のため、沈んだサンタマリア号から人魚の片腕を引き上げるパートナーとしてイルカのレティシアをスカウトするルパン。国立大学から「拝借」したイルカ語の翻訳機を使ってコンビネーションもバッチリ。この仕事、元々人魚像の腕を取り戻すため、コペンハーゲン市の観光局長・ノーマンが五右ェ門に容疑をかけてルパンたちに接触してきたのがきっかけ。見事人魚の腕を取り戻したルパンだが、この一件何やら裏がある様子。実はノーマンの秘書・ウォーレスが役職を利用して「人魚の心臓」と呼ばれる時価10億以上のお宝を国立博物館から横領し、人魚の腕の中に隠して国外へ売りさばこうとしていたのだが、その人魚の腕を「床の間の飾り」にしようと切断した輩がいたために、計画が狂ってしまったのだ。その帳尻あわせのためにルパンを利用したのが今回の筋書き。そして、ウォーレスの背後にはやっぱり峰不二子が。人魚の心臓を取り戻したウォーレスは不二子を消そうとするのだが、更にウォーレスを消そうと現れたのは、一連の企てを盗み聞きしたノーマンだった。小役人同士の陳腐な企てもルパンたちによって崩壊するが、しっかり追跡してきた銭形警部。市警によって包囲されるも、ルパンとレティシアの結婚式が開かれ大勢のイルカたちがやってくる。「俺の幸せはなあ、海ん中にゃねえよぉ!」

五右ェ門捕縛からスタートする本作。五右ェ門が納豆にかける情熱は凄まじいようで、ウォーレスから渡された「納豆入りダイナマイト」で吹き飛ばされた後も、ウォーレス、そしてウォーレスと組する不二子にその怒りをぶちまけていた。設立以来100年間一人の脱獄者も出ていないカルスタッド刑務所から五右ェ門を助け出すよりも、人魚の腕を取り戻したほうが早いと判断したルパン。子供たちのためだと懇願するノーマンにも報いる思いであったが、そのノーマンが最後に悪人の本性を見せるのはお約束か。全裸の上にウェットスーツ着用の峰不二子。『ルパンvs複製人間』時の全裸の上にライダースーツの時を彷彿とさせてセクシー。ノーマン役には神山卓三、ウォーレス役には「バンコラン」であり「諸刃のシュテッケン」である曽我部和行曽我部和恭)、レティシア役には「ルー・ルカ」であり「綾小路麗夢」である松井菜桜子。近年のテレビスペシャル『ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』の黒幕、スパイダー・エミリー役が記憶に新しい。

ルパン三世 PARTIII Disc.8 [DVD]

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