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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

ルパン三世PARTIII 第41話「戒厳令の夜」

脚本:金子裕 絵コンテ・演出:荻原露光 作画監督:尾鷲英俊

某国大統領の隠し財産を狙うルパン。軍部によるクーデターが発生する情報を事前に嗅ぎ付け、当日のドサクサに紛れてお宝を頂戴する計画を立てる。まず次元がクーデターの首謀者アーノルド大佐に変装するが、アーノルドを狙う女アニタによって銃で撃たれてしまう。一方、ルパンと五右ェ門は大統領官邸に忍び込むも、大統領は既に何者かによって殺されていた。大統領を暗殺したのは秘書官のドミンゴドミンゴはアーノルドと組んでいたはずだが、宝を独り占めにしようとし、更には故郷であるプラハに帰りたがるアニタに「アーノルドを殺せばプラハに帰らせてやる」と持ちかけ殺しを依頼していた極悪人だった。戦闘機で高飛びを試みるドミンゴアニタの呼びかけにも機銃の雨で返事をし脱出を計るが、追跡してきたルパンと五右ェ門の乗る戦闘機によって懲らしめられる。「今度も帰れなかった…」一人つぶやくアニタ

極限の状況下で起こる暗い過去を持つ女と次元の乾いた出会い。どことなく『新ルパン三世』の名作「次元に男心の優しさを見た(脚本:金子裕)」を彷彿とさせる作品。最も、今回は演出がチープなので出来としては今一つなのだが。アニタドミンゴの口車に乗せられてアーノルドに変装した次元を撃つ。その次元がアニタを助ける皮肉な逃避行。そのアニタ、故郷であるプラハへ帰りたい一心でドミンゴの姦計に乗ったわけだが、ソ連軍、ワルシャワ条約軍の蹂躙によりボロボロとなった祖国にも係わらず「帰りたい」と漏らす強い意思に、次元は「羨ましい。それほどまでして帰りたい場所がこの世にあるとは」と協力を決意する。結果的にドミンゴアニタを騙しただけで逃亡を試みるが、ルパンと五右ェ門が乗る戦闘機が逃しはしなかった。戦闘機を操縦する五右ェ門、かなり珍しいかも。なお今回、不二子と銭形のシーンは必要なかったのでは?と思うくらい短い。原画はOH!プロではないが尾鷲英俊が作画監督を務めている。アーノルド大佐役には銀河万丈アニタ役には弥永和子ドミンゴ役には上田敏也ドミンゴが処刑場を脱出し、ルパンたちが追跡するシーンの曲は、今回が初めての使用?

ルパン三世 PARTIII Disc.9 [DVD]

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