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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

ルパン三世PARTIII 第42話「ピラミッドの保険金を奪え」

脚本:大久保昌一良 絵コンテ:飯島正勝 演出:戯家六夫(水谷貴哉) 作画監督:関町北三

イギリスで保険会社「ロンド社」を経営するボーン伯爵は退役軍人ウェーブ卿と組み、各国で保険金詐欺を働き巨万の富を得る大悪党。その二人に罠をかけるため、ルパンはエジプトに特殊セラミックで作った「伝説のグフフ王のピラミッド」を築く。ルパンはエジプト文化省のハッサン遺跡局長に変装し、峰不二子は東都大学考古学研究室「峰教授」となり偽ピラミッドをエジプト国家に認可させ、「ピラミッド自体をルパンが狙っている」とでっち上げロンド社に盗難保険を申し込んだ。一度防衛に成功し味を占めたボーンとウェーブは更に保険金を釣り上げ、盗難の賠償額は5000億ポンドにも膨らんだ。さてこのピラミッド、巨大な魔法瓶と同じ構造になっており中身はただの氷。頂上に衝撃を与えることで表面のセラミックは剥がれ、中の氷がむき出しになる仕組み。次元がライフルで頂上を撃ち抜いた瞬間、氷を保護してあったセラミックは剥がれ中の氷はみるみる内に解けていった。保険金受け取り人のサインは調印から10時間後に「ルパン三世」に変化するトリック。ルパンたちは5000億ポンドを騙し取ることに成功した。

小国家の軍隊並の規模を持ち、潜水艦や最新鋭戦闘機、原爆までも調達できるウェーブ卿のコマンド部隊。イギリスはこんな私設軍隊を放置しておいても大丈夫なのだろうか。今回はルパンがピラミッドを作り保険金をかけて悪徳保険会社から保険金を奪い取る、というサブタイトルどおりのお話だが、少々設定に無理があるか。ルパン三世らしい突拍子もないストーリーなのは認めるが、見終わってもどうも得心できない。五右ェ門が最後に「つまらん。拙者ここで失礼する」のセリフが、そのまま視聴者の感想になってしまいそうなところが何とも皮肉だと個人的には感じた。ボーン伯爵役は勝田久。ウェーブ卿役は同時期に放送していた『キャッツ・アイ』で永石役で準レギュラーだった大木民夫Yahoo!で検索したら顔写真が出てきてビビってしまった。ハッサン局長役はキートン山田。なお、前半はルパンたちの顔が前期〜中期の頃に戻っている。

銭形警部の警察手帳の中身

この画像によると

名前:KEIBU SENIGATA(ケイブ・セニガタ)※セニガタ?
住所:SAITAMA ASAKA(埼玉県 朝霞)
血液型:OMATSURI "B" DEARU(B型)
性格:馬鹿で 凶暴にて 取り扱いには 特に 気をつけて 欲しい ……

というところまで読み取れる。銭形警部の本名は近年様々なバラエティ番組(『トリビアの泉』『炎のチャレンジャー』など)で取り上げられたおかげにより「銭形幸一」で一応のコンセンサスが得られているようだが、この画像の場合はその場限りの設定ということもあり、あまり信憑性は無いと言える。ただ、住所「埼玉県」と言うのは、埼玉県警に出向歴があったり、『カリオストロの城』で埼玉県警の警官隊を引き連れていたり、『バイバイ・リバティー 危機一髪』で警察人生の始まりを「埼玉県警西大滝町派出所勤務」と口にしていることから(偶然にも?)辻褄があっているように思う。

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