脚本:佐川久人*1 絵コンテ・演出:河島三郎*2 作画監督:柳野龍男
フランスのマフィア・ケポッチに全財産を奪われた少年・ケンと知り合った五右ェ門。父親が残した財産の在り処が隠された絵画「金の成る木」をケポッチから取り返す約束をするルパンだが、ケンは「ジンローゼン病」という不治の難病を罹っていた。ケンがケポッチに誘拐され、単身奪還に向かう五右ェ門だが、斬鉄剣も通用しない特殊防弾ガラスと人質ケンの前になす術なく囚われの身に。一方、「金の成る木」を盗んだルパン。不二子からの情報により、絵に光を当てると地図が出てくることを知る。月光によって現れた地図。これが財宝の在り処か?さて、ケポッチからルパンへ取引の申し出。五右ェ門&ケンと「金の成る木」を交換しないか、との事だがこれはケポッチの罠。銭形警部も巻き込まれ危機一髪だが五右ェ門の死力を尽くした斬鉄剣さばきによって難を逃れる。さて、ルパンを裏切りケポッチに絵の秘密を教える不二子。太陽の光を当てるとやはり同じような地図が。しかしそこは死の谷だった。不二子だけは命からがら逃げ帰ったが、ケポッチと手下たちは全員死亡。ルパンは不二子の介抱に、次元、五右ェ門、ケンの三人は財宝の在り処へ。
原作「五右ェ門剣」を材に作られた本作。五右ェ門と医者のやりとり、ケン(原作では名前は無い)の病名と前半は原作と同じ展開で進むが、後半は全く別の展開に。原作では父親の敵討ちを目的とし、病気が発病してしまったケンを操り人形にして屋敷に乗り込んできたマフィアたちを斬殺し仇を討たせる五右ェ門。アニメ版では、何よりルパンたちを絡ませなければならないため、財宝の在り処を記した「金の成る木」というお宝を用意している。五右ェ門もケポッチのアジトへ乗り込み手下を殺しまくりだし、これはこれで見所も用意されている。ルパン、次元、不二子のデザインが他の作品とはちょっと違うのが特徴的(特に次元の髪型)。しかし、最初「不治の病」だったジンローゼン病、最後では「この財宝があれば、この子の病は治せる」って、作品の整合性としてはどうなんだろうね。ケポッチ役には辻村真人。手下役には戸谷公次。ケン役には頓宮恭子。
ライナーノーツとの正誤表
『ルパン三世PARTIII DVD-BOX』のライナーノーツには、この回のスタッフリストが第43話「さらばシンデレラ」とごちゃ混ぜになっているので、正誤表を掲載したいと思う。
- 作画監督
- (正)柳野龍男
- (誤)尾鷲英俊
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2006/02/22
- メディア: DVD
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