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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

ADVANCED.V.G.2 ストーリーモードまとめ

あらすじ

御剣珠緒は昨年開催されたVGで優勝した武内優香の活躍を見て感動し、彼女への憧れから空手を習い始め、更にはVGに出場するため中学生であることを隠しファミレスでアルバイトを始めた。その想いが通じたのか、今年開催のVGに出場決定。優香と実際に出会い、そして戦うことを夢見るのだが……。

*珠緒が優香の活躍を思い出す際に挿入される、優香が潤を倒すアニメーションは、OVA『ヴァリアブル・ジオ』第一話からのワンシーンをそのまま流用。

VG
最強のウェイトレスである『女神』を決めるべく、年に一度催される格闘大会のこと。超大手多国籍企業、謝華グループが主催するこの大会は賞金総額十億円。更に、選手の所属する企業には、伝説の一等地が与えられる。今年は絶海の孤島で開催される。

登場キャラクター

御剣珠緒

ストーリーモードの主人公。空手は始めてからまだ八ヶ月だが、若干14歳でVGに出場。大会最年少者として注目を集める。優香に憧れて始めた空手だけに、優香の技に似た必殺技を使う(気を放つ)ことができる。本人は「見よう見真似」で覚えたと言うのだが……。

ストーリーモードでは、優香に憧れるあまり良からぬ妄想までしてしまうちょっと困ったちゃんなのだが、他の挑戦者からも「戦うたびに力が上がっていく」とその実力を認められている。また、優香との戦いで眠っていた実力を開花させ、超必殺技である「ライトニングクラッシュ」を会得し、サキとの戦いでは0.02%の勝率にも関わらず勝利。その高い潜在能力を見せ付けた。

何事にも一途で素直な心から、出会った人々の「想い」や「気持ち」を拳に宿らせ成長していく。だが、その純粋さからミランダに"私のために降臨した女神"として目を付けられる。「珠緒と先輩は一心同体だからいいの!」

武内優香

前回VGの主人公兼優勝者。相変わらず胸は大きい。

VGの本当の目的が、最強の格闘家のクローン(ハイブリッズ)を作り上げて暗殺者を作り出すこと、そして、ハイブリッズの研究をしていたのが自分の両親であったこと、両親が優香を逃がすために命を落としたこと、両親が作り出した自分自身のクローンやハイブリッズたちを倒したこと……昨年度のVGで突きつけられた数々の辛い現実を受け入れられるほど、優香の心は強くなかった。

しばらく行方不明の後、今大会に参加。しかし「ボクは嫌だ。誰とも戦いたくない」と心を閉ざし続け、拳を振るおうとはしなかったものの、珠緒の純粋な心、そしてレイミの激励によってじょじょに自らを取り戻していく。「ただの人間だから強くなれる!」

八島聡美

優香の親友。珠緒の「優香に会いたい」気持ちが本物かどうか、対戦を通じて確かめた。

優香に引き合わせた後は、行動を共にする。

増田千穂

忍の末裔。くのいち。ミランダのハイブリッズ計画を探るため、前大会終了後より優香と行動を共にしていた。

今大会終了後、ミランダの計画は全てが露見。逃亡を計るミランダの旅客機に忍び込み降伏を要求するが、拳銃で腹部を撃たれてしまう。自らの命を犠牲にしてミランダを倒すよう仲間たちに無線で呼びかけるシーンは大きな見せ場。おびただしい出血に加え、優香たちが撃ち込んだ「気」によって千穂が倒れこんでいた客席部分とコクピットは激しい爆発が起こり(千穂自らも左手を掲げ最後の「気」を加えていた)、命を落としたものと思われていたのだが……。

一番美味しいところを持っていった、ストーリーモードの影の主役。ノーマルモードでの梁瀬かおりとの掛け合いも面白い。「やだね。あんたには教えない」。

霧島恭子

千穂の幼馴染で修行仲間。くのいち。俗世より千穂を連れ戻すよう、千穂の祖父・篤雪から依頼されてVGに参加した。

千穂が探っているハイブリッズ計画のことは何も知らず、また、千穂自身も恭子を巻き込まないよう配慮していた節がある。「千穂とはあまり仲が良くない」とか言いながら、お互いを心配したりと実は意外に仲が良い。ミランダが操縦する旅客機撃墜を無線で指示する千穂が死を覚悟していることを知ったとき、彼女は涙を流した。

結城綾子

ジュリアナの扇を持つナイスバディのお姉さんだが、珠緒には「ださーい」と言われてしまう。

自分のスタイルが時代遅れであることを悟り始め、少々複雑な心境。

楠真奈美

ロリロリの外見からは想像ができないくらいに腹黒い(?)。VGの優勝賞金でお菓子の城を作るのが夢。

珠緒のことは対戦前からリサーチ済で、巧みなトークによって、必殺技を使わせない条件で試合を開始するが、結局敗北。珠緒曰く「世界を破滅に導くわがままさだわ……」。

久保田潤

前回優香に負けた雪辱にと、優香と戦うためだけに修行をし、今回のVGに参加した。

タッグマッチのためえりりんとタッグを組み、珠緒・優香ペアと対峙するのだが、前大会の一件により完全に戦意を喪失した優香に失望。原因を知らない潤はフラストレーションを溜めたまま珠緒と戦うが、敗北する。

えりりん

本名は「エリナ・ゴールドスミス」。愛情を抱く潤とタッグを組んで珠緒・優香ペアと対決するが、敗れる。

梁瀬かおり

珠緒が一回戦で対決する選手。珠緒曰く「めがねのかおりさん」。前々年度VG準優勝者。だが、珠緒は優香にしか目が行っておらず、かおりの名前を知らなかった。優香に会うことだけを考えており、有頂天となっている珠緒にVGの厳しさを教えようとするが、珠緒に敗れてしまう。

その後は、ミランダの計画を暴露するためレイミからの依頼を受け、謝華グループのコンピューターにハッキングし、関連データを全て外部に公開。ミランダの計画阻止のために大きく貢献する。

レイミ・謝華

VG三年連続無敗優勝の記録を持つが、前大会で武内優香に敗れ、今回は一般選手としてエントリーしている。

母・ミランダが、自分が知らないところで行っていた非人道的計画を知ってからは、計画の犠牲者であり行方不明となっていた優香を探し続けた。優香と再会したレイミは、「あなたは前だけを見て生きる人よ」と励まし優香の戦意を回復させることに努め、また、父・源一郎と共にミランダの計画を白日の下に晒すため奔走。ミランダが乗る旅客機の暴走を阻止する(ミランダを殺す)ことを決意する際には、涙で肩を震わせた。

女王様的なセリフが多い。実際女王様なのだが。あと足が長すぎる。声はカテジナさん。

新条サキ

ミランダが招待した謎の選手。ミランダにとって、サキは「マテリアル」の候補であり、サキを倒した者こそ、ミランダが求める「純粋なマテリアル」となるわけだが、本人はそんなことはどうでも良く、ただ優秀な格闘家を"壊したい"という歪んだ欲求によって戦っているだけに過ぎない。

珠緒と対峙した際には「愛も友情も拳を鈍らせる」と余裕の態度を見せていたが、珠緒の予想外の力によって倒される。声はシーマ様。

ミランダ・謝華

謝華グループを実質的に支配する女性。レイミの実母。VGは「最強の格闘家」のクローンを作るための大会であり、ミランダは参加者を人間としてではなく「性能と素材」としてしか見ていない。

前回の大会で、優香をマテリアルにしてクローンを作ることを計画するが、優香ではクローンを作り出す際にDNAレベルで歪みが生じ、完全に能力を受け継ぐクローンを作ることができないことを知る。その失敗から、今大会の優勝者である珠緒こそ、高レベルの肉体と精神、気を持っていると判断。クローンを作り出しても歪みは生まれないと考え、手中に収めようと画策する。そしてこの計画の真の目的こそ、マテリアルの中にある生命因子を受けて、ミランダ自身が新しい肉体を得ることだった(当初はその役割を実娘であるレイミに担わせようとしていた)

珠緒と優香によってハイブリッズとマテリアルを倒され、更には源一郎とレイミによって計画の全てを晒されたミランダは旅客機で脱出を計画。千穂を銃で退けるも、レイミによってハイブリッズ研究施設が全て閉鎖され逃げ場を失ったミランダは、島にある核施設に突っ込み全てを巻き込もうと暴走を開始。阻止せんとVG参加者全員が旅客機に向けて気を放ち、その直撃を受けたミランダはコクピットごと爆発に巻き込まれ死亡する。

謝華源一郎

レイミの実父であり、ミランダの夫。ミランダが行っている非人道的な計画を知ってはいるものの、謝華グループ内において自身に彼女の暴走を止める力は無かった。

レイミと協力し、ミランダの行いを白日の下に晒した上で、ミランダをグループ内から罷免。謝華グループ解体の声明を行った。

キャスト

御剣珠緒:西村ちなみ/武内優香:野上ゆかな*1/八島聡美:長沢美樹/増田千穂:浅田葉子/霧島恭子:まるたまり/結城綾子:天野由梨/楠真奈美:荒木香恵/久保田潤:手塚ちはるえりりん:松下美由紀/梁瀬かおり:白鳥由里/レイミ・謝華:渡辺久美子/新条サキ:真柴摩利

謝華源一郎:中田譲治/アナウンサー、貴島鷹浩(ノーマルモード):山崎たくみ/フロントマン、鷲尾(ノーマルモード):一条和矢/ウエイトレス、マテリアル、綾子の母(ノーマルモード):小谷朋子ミランダ、真奈美の母(ノーマルモード):小林優子/時影(ノーマルモード)、八島大介(ノーマルモード):くまいもとこ/篤雪(ノーマルモード)、重役1(ノーマルモード):梅津秀行/ナレーション(ノーマルモード)、重役2(ノーマルモード):安井邦彦

*「カテジナさん」と「シーマ様」がどうしても目立つが、それぞれがとんでもなく豪華なキャスティング。

オープニングアニメ(絵コンテ:吉田徹/キャラクターデザイン・作画監督木村貴宏/原画:宇佐美皓一、中谷誠一、村中博美、他)


ストーリーモード アニメーションスタッフ

監督/絵コンテ/メカ作画監督 吉田徹
脚本 黒田洋介
キャラクターデザイン/作画監督 木村貴宏
原画 宇佐美皓一/中谷誠一/村中博美/吉田徹/吉本拓二/岡田豊広/毛利和昭/門上洋子/木村貴宏
動画 アニメアール/スタジオアングル/スタジオたくらんけ/カオスプロジェクト
動画検査 加来洋和
彩色 スタジオファンタジア/九魔/鈴木動画企画
美術監督 小倉一男
音楽 CHEMOOL
主題歌 「endless life」作詞:奥井雅美/作曲:奥井雅美矢吹俊郎/編曲:矢吹俊郎/歌:奥井雅美 スターチャイルドレコード
撮影監督 安津畑隆
撮影 アズハタプロダクション 月岡敦夫
音響監督 鶴岡陽太
制作進行 武信佳秀
アニメーション制作 カオスプロジェクト

アニメアール、スタジオムーの一線級スタッフが主力として集結しているんだから、アニメのレベルが低いわけがない。大ベテラン、毛利和昭の名前も。吉田徹が担当したと思われる、ミランダが搭乗する旅客機の作画がギャル格ゲー挿入アニメとしては勿体無いくらいリアルでビビる。

*脚本は『無限のリヴァイアス』『おおきく振りかぶって』『機動戦士ガンダム00』などで知られるヒットメーカー、黒田洋介OVA版の脚本も担当している。

*1:ゆかな