人気お天気お姉さん・雨宮恵からの依頼。歪んだファンからのストーカー行為から身を守るためのボディーガードだが、バスト88cmオーバーの恵からの依頼は10割引になってしまい、今回もまたタダ働き?
恵が仕事をしているシーン「シャイにSexy(歌:西薗まり)」。なお、恵が電光掲示板で依頼をする前にチラっと映る画面に「ファイバーヌードル しょうゆ味」の文字が。当時のスポンサーだったサンヨー食品の商品か?『シティーハンター』当時、スポンサーであった浅田飴の「パッション」を頻繁に劇中で紹介していた演出が頭に過ぎる。
雨宮恵がファンや芸能プロのスカウトから追い掛けられるシーンなどに、『シティーハンター』の「14話」を彷彿とさせる演出が。そんな恵の命を狙うのは、恵を独占せんと暴走する歪んだ一人のファンという、またまた14話と似たような構成である。また、恵の職場でちょっかいを出して怒られるシーンなど「2話」に似た演出も。
ダイナマイトを使って恵を亡き者にし、自分一人だけのものにしようとする犯人との直接対決シーン。恵が人質にされ、本来ならば緊迫するはずの場面なのだが、有り得ない誘導で犯人をズッコケさせたり、場面を変えるだけで相手の手を封じるなどギャグに終始しており、工夫が一切見られなかったのが非常に残念。中盤もドタバタの時間が長くだれ気味で、メリハリに欠けた展開だと感じた。『シティーハンター』初期から第一線で演出に参加している今西隆志が脚本・絵コンテ・演出を手がけた割には、少々退屈なお話だったと言える。『シティーハンター3』の今西回は、これまで見た限りでは残念ながら元気がない。オープニングアニメーションの演出は素晴らしいのだが……。
セリフ
恵「素敵!ガードしてくださる上に、一日中お天気お話ができるなんて!」
香「やったー!今まで散々ばら撒いてきたビラの努力が遂に実ったのねー」 *「バスト88cm以上の女性は無料」ってことで、恵はこれをパス。香の努力は水の泡。
次回予告
香「駆け落ちした二人を引き裂くなんて依頼、何で受けんのよ?」
冴羽「だって椿ちゃんを連れ戻せば、親公認の逆玉もっこりだぜ?」
香「親同士の仲たがいを子供に押し付けんのも最低だけど、あんたも最低ね!」
冴羽「んじゃどうしろっていうんだよ?」
香「とっとと彼女を取り戻すの!」
冴羽「あれ?依頼受けても良いの?」
香「だって、依頼料もう使っちゃったもん……」
冴羽「シティーハンター3『クリスマスにウェディングドレスを…(前編)』」
香「見ないと最低よ?」
キャスト
冴羽獠:神谷明/槇村香:伊倉一恵
恵:佐々木優子/男:大塚芳忠/ディレクター:梅津秀行/ファンA:山崎たくみ/ファンB:梁田清之/ファンC:中博史/ファンD:茶風林/男の子(ファンの女の子):林玉緒
スタッフ
脚本 | 今西隆志 |
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絵コンテ | 今西隆志 |
演出 | 今西隆志 |
作画監督 | 北原健雄 |
原画 | 佐藤敬一*1/小曽根正美/宮嶋堅/嵯峨敏 |
動画 | 高橋良行/上野恩/伊藤邦彦/坂本雄一/河野さち子/スタジオたくらんけ/スタジオ・天 |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 深田早苗 |
仕上 | スタジオディーン/新井こずえ/佐藤典子/手塚悦子/青木利栄/奈良原美幸 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | スタジオ・イースター/矢島洋一/北川晴美/高橋智子/影山誠哉/飯島寿治 |
撮影 | (株)旭プロダクション/長谷川洋一/大神洋一/薮田順二/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | フィズサウンドクリエイション 松田昭彦 |
録音スタジオ | APUスタジオ |
整音 | 柴田信弘 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
現像 | 東京現像所 |
メカニカルデザイン | 小原渉平 |
文芸設定 | 稲荷昭彦 |
制作助手 | 外池葉子 |
色彩設計 | 中山しほ子 |
仕上助手 | 新垣純子 |
製作担当 | 望月真人 |
制作デスク | 池部茂 |
制作進行 | 近藤康彦/水島精二*2 |