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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

パソコンに触れていない間に時代は大きく変化していた

少し大袈裟な話だが、大体合っているのでタイトルどおりに書く。

前回つかっていたパソコンはノートパソコンで、NECエディオンのコラボモデル。10万円くらいだったか。それを購入したのが約10年前で、当時はノートパソコンとiPadを併用していた。購入後4年くらいしてからノートパソコンの液晶画面が映らなくなり、外部モニターにHDMI出力で画面を映し出して使っていた。

普通はその時点でパソコンごと買い替えるのだけど、当時の僕は貧乏真っただ中…いや、今も貧乏でどん底だけど、状況は今よりももっと酷く、固定費の滞納は当たり前で家賃も3ヶ月間も滞納していたりと、まともな生活を送ることができない絶望的な状況で、パソコンを買い替えるなどという発想は一切なかった。目の前のことで必死だった。

それでも騙し騙しつかっていたのだけど、ついにWindowsを起動するまでに10分近くもかかるようになり、更にはYouTubeを見ていても途中で動画が止まり、やがてパソコンの電源自体が落ちてしまうという、どうにもならない状態になってしまった。YouTubeをはじめとしたWEBコンテンツを見る以外にもパソコンを使用する機会があるので、とうとうやむを得ずパソコンを買い替えることとなった。それが今年の1月の話。

ノートパソコンの調子が悪くなり始めた3年くらい前からはほとんどパソコン自体に触れておらず、もっぱら触れていたのは職場で使うパソコンだけ。自分で自由に設定のカスタマイズもできず、またネットの閲覧も規制されていたので、WEBの世界がどう変化していったのかさえまったく分からない。ただただ「パソコンを動かして文書を作成しているだけのおじさん」となり果てていた。

その間に、ブログは「趣味の世界」から「広告収入を得る収益化コンテンツ」というビジネスツールとなり、当時まだ珍しかったYouTubeの動画投稿が一般化し、個人のチャンネルで億万長者が生まれる一攫千金のコンテンツとなっていた。毎日狂ったように見ていたニコニコ動画の勢いは急激に弱まり、素人の女の子たちが顔を晒して音楽に合わせたダンスの動画を作成し注目を集めるなど、(個人的には)WEBを取り巻く環境は異様な様変わりを見せるようになっていた。

パソコンの役割も、eSportsの盛り上がりとプロゲーマーの出現により、いつの間にかゲーム機としての役割が大きくなっていた。ハイスペックなパソコンはすべて「ゲーミングパソコン」というカテゴリーで売り出され、一線を画すコンセプトとデザインで、MMOやFPSをプレイするヘビーゲーマーたちに訴求される。ゲームに勝つための付属品も、高性能で高価格なデバイスが数多く占めるようになり、「ゲーミングマウス」「ゲーミングキーボード」など、何かにつけて「ゲーミング」という言葉がつくようになった。そんな僕が今回買い替えたのもゲーミングパソコンだったりするが、今やパソコンはすっかり「高性能ゲーム機」であると断言しても良いだろう。

今の時代に合った性能のパソコンを購入するために、どういった性能が求められるかを改めて学ぶため、YouTubeで自作系パソコンの動画をたくさん見たり、関連するブログを読んだりした。「こりゃ、家電量販店で販売している有名家電メーカーのパソコンなんかを買っていたら、今の時代についていけないぞ」ということで、特にゲームはやらないけれども、ゲーミングパソコンを購入した。もちろん金額はできるだけ妥協したけれども、少なくともあと3年くらいは何とかなるはずだ。15年近くつかっていたマウスも、ゲーミングマウスに変えた。ゲーミングモニターも購入予定だ。

パソコンを買い替えるのに、まさか「ゲーム」をプレイするための性能を重視するとは思わなかったが、それが今のトレンドであり、WEB上のコンテンツを楽しむために必要であるならば選ばざるを得ない。10年という時間と、それに伴う進化と進歩に、こちらもついていかなければならないのだ。

この時代の変化はまさに僕にとって未知であり、これからどんなことを学ぼうかと楽しみである。例えば、昔は撮影したものをそのまま投稿していればそこそこ視聴者数を稼げたYouTubeが、今やテレビと同じような見せ方や編集が大事だり、それが主流となっている。そのためにはどういう機材とアプリが必要で、どういう操作を覚えなければならないかを学びなおす必要があり、それはそれで面白いし興味深い。

まだ自分に好奇心が残っているうちに、少しでも多くの新しい出来事を楽しみたい。正直、仕事なんかやっていたくないほどに、この新しい刺激に身をゆだねたいくらいだ。何せ、時間は限られているのだから。