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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

子ども部屋おじさんになろうかと思っていた

3月末日で現在の勤務先の契約期間が終了する。

4月から、新しい職場で働くための就職活動をしなければならないのだけれど、コロナウイルスの騒動で世界的に経済状況が悪化しており、このままでは雇用にも影響が出てくるのではないかという心配をしている。

そんな中、こんなツイートが目に飛び込んできた。

とうとう、恐れていた「コロナウイルスによる内定取り消し」という事態が起こってしまった。新卒者の内定が取り消されてしまうということは、我々のような中途採用者かつ年を食ったおっさんおばさんは、ますます就職に不利ということになりかねない。

そこで、生き延びるための一つの方法を考えている。実家へ帰り「子ども部屋おじさん」になることだ。

一人で暮らしでは家賃と光熱費等を支払い、残ったお金で食費を捻出しなければならない。今の世情と僕の状況だと、この生活を維持することにいつか限界が来るかもしれないと思っている。僕は正社員ではなく派遣社員等の非正規雇用を転々としているが、やがて満足に就職することすらできなくなってくるだろう。最悪、家賃や光熱費を支払えず、借金を膨らませて追い出されるかもしれない。それならばいっそ、早めに行動して実家へ帰り、固定費の支出を無くすことで余計な出血を抑えたほうが良いのでは…と考えている。

「子ども部屋おじさん」を蔑称として使っている人も少なからずいるみたいだが、僕は「子ども部屋おじさん」というのは、今の社会で生きる上で一番理にかなった生き方だと思っている。中年男性にとってみれば、働いていても思うように給与は上がらないし、40代になればリストラされて収入が不安定になるかもしれないという、常に閉塞感を感じながら生きていかざるを得ないこの現代社会で、「万が一のことがあっても、家族と同居なら何とかなる」という一抹の安心感を確保できる生き方が、「子ども部屋おじさん」なのではないかと思っている。

実家に住む最大のメリットは、やはり「家賃や光熱費等を払わなくても良い」ということ。これは一人暮らしをしていたらよく分かると思う。実家に住む以上、いくらかのお金を入れることをしなければならないが、それでも家賃や光熱費等を支払うよりも金額は少ないはず。その他のお金は、自分が使った費用や貯蓄に回すことで、少しでも「蓄え」を増やすことができる。この「蓄えを増やす」ことが、今後の生き方にとって非常に重要で、「一人暮らしでカツカツで貯金に回すお金がない」という生き方をしている人は、この機会に実家へ帰ることを真剣に考えたほうが良いと思っている。個人的に。

実家に帰っても満足に仕事があるかどうかは地域によりけりなので正直分からないが、このまま仕事が見つからなかった場合、少なくとも今よりも傷口を広げることにはならないはずだ。僕の場合は、どうせ今のままでも、実家に帰っても、収入や生活はほとんど変わらないと思うので、状況によっては「子ども部屋おじさん」になるほうが金銭的に余裕ができるし、いろいろリラックスした生活ができそうなことから、実家に帰ることを真剣に考えている。ただ、高齢の母親と二人で暮らすことに正直抵抗はあるのだが。

ただし、実家の親が毒親でどうしようもない等、実家に帰ることでよりマイナスの暗黒面に突入してしまう事情を抱えた人は、何とかして独立して生計を立てる方法を見出したほうが良い。場合によっては最悪のケースを引き起こしてしまうかもしれないので。

突然のコロナウイルスの騒動で、突然のターニングポイントが訪れてしまった。この生活を続けるのか、もしくは「子ども部屋おじさん」になるのか。この結論をいつ出せるのか、自分でも分からず不安でしかない。

中高年ひきこもり (幻冬舎新書)

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  • 作者:斎藤 環
  • 発売日: 2020/01/30
  • メディア: 新書