神の声を聞く巫女・稚姫が命を狙われている。神のお告げにより冴羽がガードすることに。稚姫は冴羽を「神の御遣い」と信じる純真な18歳。恋すらも知らず今日まで生きてきた稚姫を不憫に思う冴羽。
稚姫の命を狙うのは大物国会議員・金田。彼はある航空会社より多額の賄賂を受け取っており、一度稚姫に全てを曝け出し助言を得たことで急場を凌いだが、今度は航空会社から派遣されてきた越沼に操られる形で、事件の全容を知る稚姫を消すことに。金田と越沼を懲らしめる冴羽であったが、そんな彼の姿にいつしか心を奪われた稚姫は、今一度自分の人生を見つめ直すため海外へと旅立っていった。
高層ビル中層にある、滝が流れ異質な雰囲気を漂わせる社に住む巫女・稚姫。3歳の頃より修行を積み、18歳になった今は「神のお告げ」を賜る巫女として成熟し、その実力は大臣クラスの国会議員や一部上場企業の社長までもが縋り付くほど。もちろん恋などは知らず、男に対しての警戒心も皆無。殺し屋が操るヘリによって社が崩壊した後には冴羽のマンションに引っ越すのだが、男がどれほど危険な生き物なのかすら知らない稚姫は、全身全裸で冴羽に話しかけるなど、突飛な行動に出たりする。しかし、神聖で純粋な稚姫に対し、冴羽はなぜかモッコリできないのであった。
かの有名な「ロッキード事件」をそのまま題材にして作られた本作は、国会議員・金田がロッキード社ならぬ「クイーンフライト社」から派遣されてきた越沼の操り人形となり、殺し屋を雇い稚姫の命を狙いだしたことが事件の発端。この殺し屋、『ルパン三世PARTIII』前半の次元大介を彷彿とした外見の殺し屋で、戦闘ヘリまで持ち出して稚姫と冴羽の命を狙う大胆な手段を取るが、マグナム一発でヘリは破壊され退散。そんな大都会の真っ只中で起こった大事件でさえ揉み消してしまうクイーンフライト社の力も凄い。社を破壊され冴羽のマンションへと移ってきた稚姫と千寿院。稚姫は冴羽のことを信頼しきっており、一夜の内に信頼を通り越し愛情さえも抱くようになる。そして、目を閉じても神の声は聞こえず冴羽の面影しか浮かばなくなった稚姫は、女としての人生を見つめなおすため海外へと一人旅立っていくのだった。突然去っていった稚姫に、婆やの千寿院は大慌て。新たな巫女の後任は……香!?
ヒロイン・稚姫役は荘真由美。神谷明とは『破邪大星ダンガイオー』のミア・アリス役等で共演している。千寿院役は『忍者ハットリくん』でおなじみの大ベテラン・堀絢子。
セリフ
千寿院「ワシはともかく、あの汚れなき若姫様がみすみす敵の毒牙にかかるのを、あなたはそのまま見過ごすことはできぬはず」
稚姫「もう私には、巫女としての力はありません。目を閉じても、獠様の面影しか浮かばないのです。私は、私の人生をもう一度探してみようと思います。千寿院、お前も、お前だけの人生を……」
次回予告
香「いくら脅迫状が来たからって、オーディションを控えたギャルたちと合宿とは、なんちゅー依頼だ!」
冴羽「ここは知る人ぞ知る出会いの浜辺。激しい恋の予感がする」
香「ビジネスってことをお忘れなく?」
冴羽「美女の数が多いほどガードにも力が入る!燃えるこの目を見よ!」
香「ギャルしか映ってないじゃん!」
冴羽「いや〜、20人もギャルがいると目移りしちゃって」
香「やっぱし……100tハンマー20個持ってこ」
冴羽「シティーハンター『思い出の渚 オーディションは危険がいっぱい』」
香「絶対見てね!」
スタッフ
脚本 | 武上純希 |
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絵コンテ | 山崎和男*2 |
演出 | 今西隆志 |
作画監督 | 神志那弘志 |
原画 | 只野和子*3/小林早苗/松村靖之/山下文広/宮司好文 |
動画 | スタジオ・ライブ/松本明子/星野紀美子/西川秀明/飯田倫也/工藤誉寿治 |
動画チェック | 山下文広 |
色指定 | 中山志甫子 |
仕上 | 遊民社/津田美加/光井朋夏/川口由美子/森美奈子/藤塚篤 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | 獏プロダクション/本田修/本田利恵/中原英統/平田秀一/平川栄治/西村康浩/甕智恵子/服部一広 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
設定 | 山本之文 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 秋山浩之 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
本ページの情報は2020年2月時点のものです。
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