科学者・清水美津子が依頼人。ペットの去勢薬開発中だった父が突然自殺したのは、ペットのみならず人間にも作用する伝染性の去勢細菌を開発してしまったから。その情報を嗅ぎ付けた死の商人たちが研究データと美津子を狙う。
去勢細菌のワクチンを開発するまでの護衛と、もし敵に捕まった場合には自分を殺して欲しいという二つの依頼。重い責任を一身に背負う美津子の閉ざされた心を、冴羽は何とか解きほぐそうとするが、不意打ちを喰らい美津子は死の商人の手に落ちてしまう。冴羽は依頼どおり美津子の命を奪うことができるか?
美津子が徹夜でワクチンを開発するシーン「GIVE ME YOUR LOVE TONIGHT(歌:鈴木聖美)」。割と長めのシーンだが、このようなセンスの良い音楽を使ってカバーすることで退屈なシーンにさせない工夫を感じる。
父が開発した、人類滅亡に直結する細菌データを記憶に宿す美津子。死の商人に狙われ、その孤独感から疑心暗鬼の状態へと追い詰められギスギスしている。何とか心を解きほぐそうと試みる冴羽の行動に、反発しながらもじょじょに心を開いていく。しかし「スイーパーとしては信用しますけど、男としては全く信用していませんからね」と手厳しい。
美津子のもう一つの依頼でもある「敵に捕まったときには私を殺して」を果たすため、どんな壁でも貫く銃弾を特注する冴羽。催眠ガスを撃ち込まれ美津子を連れ去られたときに使用を決意するも、それは美津子の心の壁を貫く銃弾だった。
原作
読み切り「シティーハンター -XYZ-」
セリフ
冴羽「どうだ、撃たれた気分は?あまり良い気分じゃないだろう。君のその美しい顔が、弾丸に引き裂かれてボロボロになっちまうんだぜ?」
美津子「私……ワクチンが完成したら、あなたのこと、研究してみます」
次回予告
冴羽「次回は、え〜何々?タイトルマッチを目前に控えたボクサーが殺されちゃった?依頼人はその恋人のめぐみさん……あぁ、これって何か暗そうねえ。ん?めぐみちゃんの職業を見ろ?ふむふむ……ええ!?ねえねえこれ本当?本当に美人のお医者さんなの?やるやる!死んでもやる!彼女の悲しみは、俺がこの手で癒してやる。さあ、めぐみさん!愛のリハビリを!次回『愛よ消えないで!明日へのテンカウント』」
キャスト
冴羽獠:神谷明/槇村:田中秀幸
美津子:日高のり子/クラーク:小林清志/モハメド:亀井三郎/アーノルド:戸谷公次/男A:島香裕/男B:梅津秀行/インストラクター:伊倉一恵/女性客A:矢崎えり*1/女性客B:須賀由香理/女性客C:林玉緒/女性客D:平山せい
スタッフ
脚本 | 平野靖士 |
---|---|
絵コンテ | 網野哲郎*2 |
演出 | 網野哲郎*3 |
作画監督 | 鈴木四郎 |
原画 | 藁谷均/中野美佐緒*4/佐久間信一/井上容子/福永武彦/伏見灘/鮎川まどか |
動画 | 網野圭子/池原百合子/大貫良/うさぎ屋/スタジオ・ダブ |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 隈部昌二 |
仕上 | 九魔プロダクション/岩沢れい子/米村貞子/奥野孝一/公平保之/横田政一 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | スタジオ・イースター/矢島洋一/北川晴美/清水隆夫/南沢貞子/影山誠哉 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
設定 | 山本之文 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 秋山浩之 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
本ページの情報は2020年2月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。