空から降ってきた花嫁姿の美女・名取かずえを保護した冴羽と香。彼女は大企業・与太川産業が極秘裏に開発した殺人蜂を追って与太川一味に接触し、蜂を盗み出したため追われていた。例のごとくかずえに夜這いを仕掛ける冴羽だが、不注意で蜂に刺されてしまう!急ごしらえの解毒剤を打ち込んだのだが、副作用は何と「女」化することだった!?
何とか正式なワクチンを投与され一命を取り留めた冴羽は、与太川産業に乗り込み殺人蜂を始末。かずえは生きている人……冴羽のためにウエディングドレスを着ることを心に留めながら、生まれ変わる決意をする。
『北斗の拳』のユリア役など神谷明主演作品との繋がりも深い山本百合子をゲストに迎えた今回のエピソード。花嫁姿のかずえを保護したまでは良かったが、殺人蜂に刺されてしまった冴羽。解毒剤の副作用は体が「女」を要求するもので、このままでは“レディーハンター”となりそうな予感!?何とか正式な解毒剤で性格は男に戻るが、もっこりの部分が抑制されて完全無欠の男らしさ全開の冴羽が完成する。その時に自身を諭されたかずえは、冴羽に心惹かれることに。
かずえがなぜ殺人蜂を追うのか?それは婚約者が開発したものだったから。婚約者は与太川産業(原作では喜多川産業)の研究員で、殺人蜂とは知らずに研究を進め、その事実を突き止めた後マスコミに内部告発する直前に殺されてしまった。その恨みを晴らすため、女好きの与太川の息子に近づいて婚約までして潜入を試みたのだ。
殺人蜂を始末する際、堂々と屋敷に乗り込む冴羽たち。バズーカ片手に戦争でも始める勢いで乗り込んだ冴羽の気迫に、ガードマンは全員逃亡。研究施設の殺人蜂を燃すためのプラスチック爆弾のスイッチはかずえの手で。恨みを晴らさせる。
婚約者のことを引きずりながら生きていたかずえ。しかし冴羽の「生きている人のためにウエディングドレスを着て欲しい」の言葉に心が揺れ動き、事件が終わった後は冴羽のことを想いながら去っていく。
原作では、この後たびたび登場し、最終的に冴羽のかつてのパートナー・ミックと心を通わせることになるかずえ。連続アニメ版ではこのエピソードのみの登場となるが、最新作(2020年2月現在)の『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉(2019)』では原作どおり「教授(cv:茶風林)」の助手として登場。声優も変わらず山本百合子が演じている。
原作
「掠奪してきたひとりの花嫁」「アブナイ解毒薬」
セリフ
冴羽「今彼女を連れて行かれると、あたし……いや俺は、”レディーハンター”になるしかないのよ」
香「あなたがそんなに真面目な顔で仕事してるなんて初めて!」
かずえ「さよならは言いません。今度会うときは、生まれ変わったかずえになっています。きっと……」 ※それとなく「再登場」を予感させるセリフではあった。
次回予告
香「獠、入院おめでとう」
冴羽「ったく、誰のせいで足折ったと思ってんだよ!」
香「だって依頼の内容にピッタシじゃん。善美ちゃんの看護受けてんでしょ?」
冴羽「へへ、完全看護だぜ?朝も昼も夜も一緒なのだ。でも善美ちゃんてドジばっかで、結構付き合うのが大変だったりして」
香「それにしちゃあ、幸せそうだわ」
冴羽「だって善美ちゃんってかわいいんだもん。シティーハンター『バラ色の入院生活?狙われた白衣の天使』」
香「絶対見てね!」
スタッフ
脚本 | 遠藤明範 |
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絵コンテ | 港野洋介*2 |
演出 | 山口美浩 |
作画監督 | いのまたむつみ |
原画 | 村中博美*3/中島美子/黄瀬和哉/からしまひろゆき*4/高橋久美子/三島美代子/池原百合子 |
動画 | 山本みどり/福本千津子/スタジオ・ダブ/スタジオ・ムー/スタジオ・ムサシ |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 松本真司 |
仕上 | スタジオ・ディーン/豊永真一/津茂谷知里/山本由美子/有田尚義 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | 獏プロダクション/本田修/本田利恵/中原英統/平田秀一/平川栄治/西村康浩/甕智恵子/服部一広 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
設定 | 山本之文 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 星野匡章 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
本ページの情報は2020年2月時点のものです。
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