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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

シティーハンター 第29話「依頼料は500円!?メルヘン美人は獠好み」

「500円で大人三人やっつけて」冴羽宅にかかる悪戯電話。しかし「美人のお姉さんを助けて」の言葉に誘われて冴羽は現場に向かう。少女・ユカの紹介で知り合った美人のお姉さん・村越さおりは駆け出しの絵本作家。実際に超人気シリーズを執筆しているが、作者名は「黒和田睦」。これは黒和田出版社の社長の名前で、さおり本人はゴーストライターを強要させられていたのだ。

さおりは家族との約束もあり、後一ヶ月の間に何としてでも自分の名前が入った絵本を世に出したいと願う。冴羽はその想いに応えるため、ヤクザ同然の黒和田を懲らしめさおりとの関係を絶たせる。そして、悲願である自分の名前が入った絵本を手にしたさおり。ユカからは、約束どおり依頼料500円を受け取って事件は無事解決。

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突然「大人三人やっつけて」の電話に困惑する冴羽と香だが、その電話は理不尽な横暴に泣く夢見る女性からのSOSでもあった。でも、どうしてユカは冴羽の電話番号を知っていて、しかも冴羽が「悪いやつらをやっつけてくれる人」だと判断したのだろうか。まあ、このあたりに突っ込むのは野暮なので、多分警察に相談したユカが冴子あたりから連絡先を聞いたんだろうな、と勝手に考えておこう。

依頼料は500円だが、さおりが語る真摯な「夢」に再び心が震えたのか依頼を快諾する冴羽。「特製のシナモンティー」でさおりを勇気付け、黒和田一味に敢然と立ち向かう。絵本の原画が完成し、小規模出版社(←会社の名前)に持ち込み「村越さおり」名義の出版にこぎ付けたさおりたち。小規模出版社の社長も黒和田のやり方を嫌っていたみたいで、冴羽たちに全面協力してくれる。

黒和田との対決。黒和田は用心棒「八九三」をけしかけ冴羽に立ち向かうが、昔気質の古風な「八九三」も最後にはコルトパイソンを向けられ万事休す。黒和田自身も頭髪に銃弾を浴びせられ泡を吹いてダウン。八九三との対決は、ちゃんとアクションシーンしていて動きまくるので、作画オタは要チェック。

さおりが住む「メゾンサンライズ」に向かう際の曲、サントラ未収録曲か?星山脚本はやはりちょっと違う。今回もおふざけがほとんど無い。アニメオリジナルのエピソードながら、ハートウォームな部分と爽快なアクションがメインとなる痛快編。少女との心の交流を描く場面は、何となくだが同じく星山が担当した第7話を思い起こさせる。ただ、一番の違いは香の影が薄いことか。今回も出番は冒頭の数分間だけ。

高島雅羅をヒロイン役に招いた今回のキャスティングでは、黒幕の黒和田役が銀河万丈であり、銀河・高島夫妻が共演するエピソードとなった。

セリフ

さおり「絵本作家になる夢が捨てられなくて、母と弟に三年の期限を貰って東京へ出させてもらったんです。三年の間に、一冊も私の名前の載った絵本が出なかったら、田舎に戻るという約束で。一ヶ月後が、その約束の日なんです。……私の名前じゃなきゃ、意味が無いんです。私の本と言えないんです。さっき冴羽さんが疑ったみたいに、信じてもらえないもの」

冴羽「君は、ユカちゃんの夢を壊しても良いのかい?君の夢は、弟さんとお母さんの夢でもあるんじゃないのか?まだ一ヶ月あるんだ、やれるだけ、やってみたらどうだ?」

冴羽「どんな大金よりも、重みを感じるぜ」*ユカから500円を受け取って漏らす一言

八九三「い……いけねえや。この町でシティーハンターに逆らっちゃ、生きていけねえよ!」

次回予告

冴羽「何?香に恋人?で相手は美人か?」

香「何言ってんの!?信二君はね、行方不明になった伯父さんの遺産を巡って、命狙われてんのよ?」

冴羽「男!?俺は許さん」

香「犯人は彼の叔母さんなの。ねえ〜助けてあげて〜」

冴羽「叔母さんって美人か?」

香「うん……それなり、って話」

冴羽「紹介して〜。そしたら君たちの交際認めてあげる。例え男同士でも」

香「なぬ?」

冴羽「シティーハンター『恋のライバル出現!?香さんをいただきます』」

香「絶対見てね!」

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キャスト

冴羽獠:神谷明/槇村香:伊倉一恵

さおり:高島雅羅/ユカ:向殿あさみ/黒和田:銀河万丈/社長:大矢兼臣/八九三:加藤治/部下A:塩屋浩三/部下B:山寺宏一

スタッフ

構成 星山博之
絵コンテ 加瀬充子
演出 加瀬充子
作画監督 いのまたむつみ
原画 村中博美/高橋久美子/丹沢学*1/中島美子/尾形雄二/横田智則/からしまひろゆき*2/三島美代子/池原百合子
動画 春日久美子/川島由美子/スタジオ・ダブ/スタジオ夢民/たくらんけ
動画チェック 石井康雄
色指定 千葉賢二
仕上 スタジオ・ボギー/菊池博子/瀬古由布子/渡辺貴士/勝野寛史
特効 千場豊(マリックス)
背景 獏プロダクション/本田修/本田利恵/中原英統/平川栄治/西村康浩/服部一広
撮影 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司
編集 鶴渕映画
タイトル マキ・プロ
効果 松田昭彦(フィズサウンド)
整音 大城久典
音響制作 オーディオ・プランニング・ユー
録音スタジオ A・P・Uスタジオ
現像 東京現像所
メカニカルデザイン 明貴美加
設定 秋山浩之
制作助手 渡辺葉子/佐藤あさみ
制作進行 藤本容伯
文芸 外池省二
製作担当 望月真人



本ページの情報は2020年2月時点のものです。
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*1:丹澤学

*2:辛島啓行