冴羽のアジトに颯爽と現れた超美人・冴子。彼女は冴羽と旧知の間柄で、なんと警視庁の敏腕女刑事。美女からの依頼にはすべて乗り気の冴羽だが、今回はどうも浮かない様子。しかし冴子の色香に負けて渋々依頼を受けることに。
ウラメニア共和国のスパイが盗んだ西側諸国共同宇宙防衛計画の秘密計画書。この情報が写されたマイクロチップがウラメニア主催の秘宝展の宝冠に埋め込まれており、それを盗んで欲しいという依頼。「冴羽が盗んだ宝冠を警察が押収する」という合理的な手段での回収を企む冴子だが、宝冠を覆うガラスケースには特殊なプラスチックコートが施されており、銃弾を包み込んで無効化させてしまう。成功のカギは冴羽の「ワンホールショット」だけ。冴羽は宝冠を奪い、冴子から念願の“報酬”を受け取ることができるか?
メインキャラクターの一人である女刑事・野上冴子が初登場のエピソード。整った顔立ちの超美人。スタイル抜群で巨乳。警視庁でもやり手の女刑事で「警視庁の女狐」の異名を持つ。階級は警部補。愛車はポルシェ911で、車内に電話を搭載しており冴羽とのコンタクトに使うこともある。実は、野上警視総監の長女でもある。拳銃の腕前も素晴らしく、緊急時にはガーターに隠し持った手裏剣で相手を切り刻むことも。だが、そんな無敵の冴子でも警察の力ではどうにもならない難事件が絡んだとき、冴羽を色香と報酬で惑わし利用するという、冴羽にとってはある意味天敵のような女性なのだ。ちなみに彼女には妹(原作では二人、アニメでは一人のみ登場)がいるのだが、その話はまた後ほど。
ウラメニア共和国主催の秘宝展へ潜入する冴羽と冴子。銃弾数発を一点だけに狙うワンホールショットで見事センサーを破壊して宝冠奪取成功……と思いきや、スパイたちとの銃撃戦に発展。下着売場でマネキンに扮する冴子。ブラを外され生乳を見られてしまう!さすがにこれはまずい。マネキンと生身の区別は付く。気付かれた二人だったが、スパイを瞬殺し無事脱出。しかし、報酬の「もっこり」はお預けでタダ働きに。
今後も、冴子が登場するエピソードでは冴羽が危険な仕事に利用され、挙句の果てにタダ働きをさせられてしまう展開に。このことで、冴羽商事の家計を握る香のイライラは募る一方なのだが、彼女は槇村の元同僚であり、槇村を交えた古い付き合いでもあることから、冴羽の本心は満更でもない様子。後半のオープニングでは冴羽、香に加え冴子も登場。メインキャラクターとしての扱いがなされており、前半のオープニングよりも露出が増している。
担当声優は麻上洋子(=一龍斎春水)。神谷明とは『ゼロテスター』のリサ役で共演している。2019年11月にBSフジで放送された『BSフジ11時間テレビ 全国対抗!脳トレ生合戦!!』では、スタジオで神谷明と共にクイズの出題者として登場した。
原作
「その女に手をだすな!」「ワン・オブ・サウザンド」「なんたって執念!!」「恐怖の男センサー」
セリフ
冴子「そんな事言わないで……助けてちょうだい……ね?」
冴羽「あいつはいつも俺をとことん利用しやがるんだ。ある時、ボディーガードとして雇われた事があった。その時も、契約外の仕事ばかり押し付けられ、挙句にヒマラヤの奥地に置いてけぼり。約束の報酬も払ってくれなかった……。そんな目に遭わされながらも、俺は報酬に目が眩み何度も同じ目に……」
*「助けてちょうだい」と「もっこりの報酬」で、今後も冴羽はタダ働きをさせられる事に。このタダ働きのおかげで、冴羽と香は貧乏になっていく。
ワン・オブ・サウザンド
冴羽「こいつはスミス&ウェッソンの41マグナムモデル58ってやつ。工作機械で大量生産される銃の中には、極稀にすっごい精度を持ったのが生まれるんだ。どんな名人にも作れないのがね。1000丁製造するうち、1丁できれば良いと言われるところから、それは千に一つ、『ワン・オブ・サウザンド』と呼ばれている」
次回予告
冴羽「どうも〜。今度僕ちゃん変身したの「リョウコ」って呼んで〜」
香「やめんか、気色悪い!」
冴羽「だって香ちゃん旅行に行って、リョウコ寂しかったんだもん〜」
香「仕事はちゃんとしたんだろう?」
冴羽「そりゃあもうとってもハクいギャンブルクイーンちゃんからの依頼で、怪しい奴から命を守ってあげたもんね」
香「手は、出さなかったでしょうね?」
冴羽「ああ、もっこり賭けて何度も勝負したけどさすがギャンブルクイーン、ダメだった」
香「何だと?」
冴羽「あ、いやいやこっちの話。次回『ギャンブルクイーン 華麗なる恋の賭け』」
香「お楽しみに!」
*「ハクい」とは「良い」「美しい」の隠語。もともとは泥棒など闇の世界の人たちの間で使われていた言葉。
キャスト
冴羽獠:神谷明/槇村香:伊倉一恵
野上冴子:麻上洋子/電話の声:大塚芳忠/男A:島香裕/男B:山寺宏一
スタッフ
脚本 | 吉川惣司 |
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絵コンテ | 港野洋介*1 |
演出 | 加瀬充子 |
作画監督 | 北原健雄 |
原画 | 古泉浩司/西村誠芳/佐藤千春/荒木英樹/仲田美歩/加瀬正広*2/逢坂浩司/野中幸/井上哲/小森高博 |
動画 | 網野佳子/山本みどり/マジック・バス/スタジオ天/スタジオMAY |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 井沢徹 |
仕上 | スタジオ・ボギー/前田節子/砂岡芳子/折戸幸恵/佐藤美代子 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | スタジオ・イースター/矢島洋一/北川晴美/清水隆夫/南沢貞子/影山誠哉 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
設定 | 山本之文 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 南雅彦 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
本ページの情報は2020年2月時点のものです。
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