『Dead Cells』というゲームをご存じでしょうか?2018年に発売されたローグライク2Dアクションゲームです。
フランスのゲーム開発会社「Motion Twin」が制作した作品で、2019年の時点において全世界で100万本を越える売り上げを達成した大ヒット作品です*1。
やりこむたびにスキルの成長、新たな武器(設計図)の収集ができるといった要素がたくさん盛り込まれていますが、少々難易度が高く、アクションが苦手な人は慣れるまで厳しいゲーム設計になっています。しかし、操作性が非常に軽やかなので、アクションが苦手な人でもすぐに操作に慣れると思います。
すべてのステージを踏破してボスを倒すと、「ボス・ステムセル」というアイテムを手に入れることができます。ボス・ステムセルを発動させることで、出てくる敵やステージの仕掛けを変化させた、より高難易度なステージを周回することが可能です。高難易度での探索は新しい武器やスキル等を入手できるメリットがあり、周回を繰り返してボスを倒し、難易度を上げてまたボスを倒し…を繰り返すことで、この冒険の本当のストーリー(真実)に迫っていくのが、このゲームの一連の流れとなっています。
確かに難易度は高めなのですが、どんなにアクションが苦手な人でも、ボスを2度倒す(ノーマル、ハード)までは何とかなると思います。ボスを2度倒した後の「ベリーハード」の難易度から敵の強さが大きく変化し、ステージの仕掛けも凶悪になるので、攻略にかなり苦戦する人が多くなると思います。
そこで、先日ベリーハードをクリアしたので、攻略したときの内容を記事にまとめていきたいと思います。また、ベリーハードでのプレイを踏襲すればエキスパートもクリアできます。僕はベリーハードをクリアした後、そのまま始まる周回プレイでエキスパートをクリアしました。ですので、エキスパートの攻略の参考にもなると思います。
『Dead Cells』の概要
タイトル | Dead Cells |
---|---|
リリース日 | 2018年8月7日 |
開発元 | Motion Twin |
パブリッシャー | Motion Twin |
ジャンル | アクション、インディー |
攻略は「カスタムモード」
攻略にあたり「カスタムモード」を使用しています。武器やスキルを絞り込んでいます。達成が記録されない(トロフィーを獲得できない)レベルまで絞り込んでいるので、達成を記録したい人は参考にならないかもしれません。
個人的な考えとしては、「達成が記録されなくても、ボスを倒してボス・ステムセルを獲得し、高難易度を遊べる環境だけをまず作っておくことが大事」だと思っています。とりあえずボス・ステムセルがあれば、レジェンダリー・フォージを強化することができますし、新しい敵を倒して新しい武器やスキル、変異、スキンを獲得することも可能なので、プレイに幅が広がります。とにかくまずは、ボス・ステムセルを獲得することが大事なのです。
ただし、トロフィー等の獲得を目指している場合は、まずトロフィーの獲得条件を満たしてから、カスタムモードで挑むのが良いでしょう。トロフィーを獲得できない状態でボス・ステムセルを抽出してしまうと、その後にやり直してもトロフィー(「強引な抽出」「巧みな抽出」「美しき抽出」「 巧みな手腕」)は記録されません。
237 :なまえをいれてください:2019/03/04(月) 19:39:05.84 id:bISkTA3x.net
しーまったしーまった
カスタムモードでルーン取っちゃったからトロフィ埋まらない状態になっちまった
しかもよりにもよってスパイダールーンですよスパイダールーン
どうしましょこれ
絞り込む装備品
- ヘヴィクロスボウ(遠距離武器)
- 防壁(盾)
- パワーグレネード(グレネード)
- トニック(パワー)
- マッシュルーム・ボーイ(パワー)
この5つだけを解放すれば十分です。近距離武器とトラップは必要ありません。盾は「トゲの盾」でも良いと思いますが、防御面のことを考えると「防壁」のメリットのほうが大きいです。
「トニック」は道中の回復ポイントとして活用し、回復薬の節約にするのが目的です。そして、連続するボス戦「巨人」「王の手」の直前に装備します。それ以外の道中は「マッシュルーム・ボーイ」を装備して進めば問題ありません。
スクロールでのステータス強化は「生存」一択です。装備品に付いてくるステータスも「生存」を意識していけば大丈夫です。最終的には、
- 暴虐:4~6
- 戦術:4~6
- 生存:25~28
あたりを目指していくことになりますし、結果的にはそれくらいの割り振りになっていると思います。
道中の変異
3つまで選べる変異については、
- ガストロノミー
- ネクロマンシー
- スパイトフル
の3つで決まり。とにかく、道中を安全に駆け抜けることを第一目的として変異を選択する。
守護者の安息所にたどり着いたら、変異をリセットして別の組み合わせをセットします。(詳しくは後述)
基本的な立ち回り
- 先の状況を確認しながら進む
- 無暗に突っ込まない
Dead Cellsでの基本的な立ち回りですが、これを徹底して進めていけば、そんなに事故は起こらないと思います。
右スティックで少し画面をずらしたり、ホムンクルス・ルーンで足場の下の様子を探る&厄介な敵を片付ける。少しでも不安があれば、こうした操作で先の状況を確認しながら進んでみてください。
進むルート
- 牢獄
- 有毒の下水道
- 腐敗した牢獄
- 古い下水道
- 辛苦の安置所
- 墓地
- 洞穴
- 守護者の安息所
- 玉座の間
守護者の安息所と玉座の間の間にある天上城は通りません。守護者の安息所→玉座の間と直通で行けますし、その間にスクロールが2つ用意されています。天上城にはスクロールが4つ出現するので、それに比べたら少し心細いかもしれませんが、「天上城を通過することでHPを減らすor最悪死ぬ、というリスクがある」ということを考えると、直通で行くほうが安全にボスと対峙することができます。
牢獄
- チャレンジドア(連続キル数)を達成しておきたいので、ノーダメージで敵を30体倒す
チャレンジドアで入手できる装備品は、基本レベルが高いものが配置されているので忘れず取っておきたい。わずかですが、セルが手に入るのも見逃せません。
有毒の下水道
- チャレンジドア(連続キル数)を達成しておきたいので、ノーダメージで敵を60体倒す
- エリートが出てきたら確実に倒す
エリートが出現する確率が高いので、もし発見したら確実に倒しておきましょう。チャレンジドアでアミュレットが出てきていない場合は、ステータスの底上げになります。
有毒の下水道と同じく、腐敗した牢獄にもチャレンジドアがあるので、ノーダメージで敵60体撃破を目指したい。
腐敗した牢獄
- 呪われた宝箱は必ず開ける
- できるだけ早く駆け抜ける(ステージをクリアする)
冒頭にいきなり呪われた宝箱が鎮座していて驚きますが、これは必ず開けること。ベリーハードやエキスパートの時点では、ここの敵はそれほど怖くありません。ヘヴィクロスボウで粉砕していけば、すぐに呪いが解けることだと思います。
「できるだけ早く駆け抜ける」というのは、この後のプレイ状況にもよりますが、墓場に到達した段階で、運が良ければ「チャレンジドア(到達時間)」を開くことができる可能性があるからです。墓場に到達した時点で、19分30秒以内であれば、チャレンジドアを開けることができます。不可能ではない時間ですので、狙ってみても良いと思います。
ちなみに、このステージでは、呪いの宝箱以外に宝箱は存在しません。ショップも欲しいものがなければスルーできるので、単純にクリアすることだけを考えて駆け抜けると良いと思います。ただし、「少しでもお金を稼ぎたい」「アミュレットの効果に『セルと一緒にゴールドを獲得する』が付いている」といった場合は、敵を全滅させてお金を稼いでおくのが良いと思います(洞穴で散財することになるので)。
古い下水道
- トラップに引っ掛からないよう慎重に
- チャレンジドア(連続キル数)を達成しておきたいので、ノーダメージで敵を60体倒す
前半のヤマ場。ステージが広く、厄介な敵がたくさん徘徊しています。ロッテン・ゾンビ、針子の触手、スコーピオンと、地面に隠れている敵が多いので不意打ちを食らいやすく注意。また、最も厄介なインペイラーが遠距離から攻撃を仕掛けてきます。
ステージの構造上、通路が狭かったり見通しが悪かったりで、トゲ床や鎖分銅にぶつかって余計なダメージを受けてしまったり、毒沼に落ちてダメージを負ってしまいがちなので注意したいところです。右スティックを操作したり、ホムンクルス・ルーンで足場の下にいる敵やトラップをあらかじめ確認しながら進めば確実です。
ここでもチャレンジドアを開けるために敵60体をノーダメージで倒していきたいところですが、トラップ等もあるので無理はしなくて良いです。それよりも次がボス戦ですので、いかに最小限のダメージでステージを駆け抜けるかがポイントです。
辛苦の安置所
ボス・膨眼の魔物との対決。
武器がヘヴィクロスボウなので、できるだけ接近して弾を全弾当てたいところですが、縦横無尽に動き回るためなかなか動きを捕らえるのが難しいです。体当たりを仕掛けてきたときにパリィをして気絶させ、その間に全弾撃ち込む、といったやり方などで地道に与えていくのが良いと思います。
膨眼の魔物の触手は、画面端から突っ込んでくる触手に対してできるだけパリィをして障壁をつくり、他の触手からの攻撃に巻き込まれてダメージを受けることを防ぎたいながら攻略したいですね。
墓地
- ショップがあってもお金は使わない
- できるだけ敵を倒してお金を稼ぐ
- 呪われた宝箱は開けておきたい
- チャレンジドア(連続キル数)を達成しておきたいので、ノーダメージで敵を60体倒す。
次の洞穴でお金をたくさん使うので、このステージでできるだけお金をたくさん稼いでおきましょう。60,000Gくらいあれば安心できると思います。チャレンジドアの関係もあるので、できればノーダメージを意識してください。
呪われた宝箱がありますが、これも開けておきましょう。配置されている敵はかなり厄介ですが、冷静に一体ずつ相手をすれば倒せるレベルなので、集中して処理をしていけば問題ありません。カミカゼで倒した敵の数を稼げるのも良いですね。ほとんどの敵を倒した後に呪われた宝箱を見つけてしまった場合も、自信があれば開けて大丈夫です。次の洞穴で雑魚を倒して、呪いを解きましょう。スクロールは一つでも多いほうが良いです。
洞穴
- できるだけダメージを受けないように
- 武器を売っているショップでヘヴィクロスボウの購入を最優先に
- スキルを売っているショップでは、トニックの購入を
後半のヤマ場。ここを無事切り抜ければクリアは見えてきます。
ここではショップの活用に注意してください。ここまでの道中、セットしているスキルは恐らく「パワーグレネード」と「マッシュルーム・ボーイ」だと思いますが、ショップが出た場合、武器を購入できるショップであれば「ヘヴィクロスボウ」の購入を最優先にしてください。できればS属性を購入していただきたいですが、ガチャでもあるので、S属性が出なかったら++とかでも大丈夫です。今装備している武器よりも、与えるダメージが大きくなるのであれば、迷わず買い替えてください。
スキルを売っているショップが出た場合、その他のスキルでトニックを出してください。ただし、この時点では購入せず、洞穴の全画面の探索を終えた後に、マッシュルーム・ボーイからトニックに切り替える…という順番で装備をセットし直してください。ここまで来たら、マッシュルーム・ボーイの体当たりもなかなかバカにできないダメージを与えると思うので、探索がすべて終わるまではマッシュルーム・ボーイを手元に残しておき、すべての探索が終わった後に、現在装備しているマッシュルーム・ボーイからショップで売っているトニックに切り替える、という形でボス戦に臨むのが理想です。
なお、ショップ以外の宝箱や、マップに置かれているスキルでもトニックは出てくると思います。この活用も最後に判断すれば良いです。ヘヴィクロスボウを買ってお金がなくなり、トニックを買えなくなってしまった場合は、宝箱から出てくるものや、既にマップに置かれているトニックで代用しましょう。トニックが複数出ている場合は、効果が有益なほう(回復するHPの割合が上乗せされているもの、など)を手元に残し、それ以外のものは体力回復のため使ってしまうのが良いです。
守護者の安息所
ボス・巨人との対決。
巨人を倒した後は、すぐに王の手との対決なので、ここで変異をリセットしてボス用の新しい変異を選択してください。オススメは、
- マゾヒスト
- 緩回復
- 緊急回復
の組み合わせ。マゾヒストは、王の手の戦闘フィールドの端がトゲのトラップとなっており、落ちてしまったときのダメージを防ぐため。緩回復&緊急回復は、回復薬を使用したときの効果を最大限に発揮するため。回復薬を使おうとするときは、大体ピンチになっていることが多く、「回復薬使用後は速度300%アップ」と「回復薬使用後は3秒間無敵」の効果は絶大です。
時計部屋にいる時の守護者と比較すると、恐らく巨人のほうが倒しやすいです。理由としては、
- 攻撃パターンを見極めやすい
- 攻撃スピードが遅い
- 相手のスピードに合わせる必要がない
- ボーナスタイムがある
といった理由からです。「攻撃パターンを見極めやすい」のと「攻撃スピードが遅い」というのはほぼ同一の理由で、敵のモーションから攻撃パターンを予測しやすく、慣れればすぐに対応できるからです。最初は強敵に感じる巨人ですが、何度かプレイして慣れれば、かえって倒しやすいボスになると思います。
「相手のスピードに合わせる必要がない」というのは、敵の動きを捕らえるためにこちらが動かなくて済むということです。時の守護者は頻繁に飛び道具を撃ってくるので、下手をしたら盾だけで倒せてしまうこともあるのですが、近距離武器を装備していたり、遠距離武器を装備していて狙いを定めようとしたりすると、相手を追いかけることでかえってこちらがダメージを追ってしまうことにもなりかねません。巨人はその場で動かないので、そうした心配が一切なく、稼働領域が限られた場で相手の攻撃をかわしながら巨人の手にダメージを与えていき、巨人の目が露出するボーナスタイムに入ったら、ダメージを与えるかゆっくりと回復すれば良いと思います。巨人にはプレイヤーの「待ち時間」が設けられており、非常に落ち着いて戦えるボスとなっているのです。
玉座の間
ボス・王の手との対決。
ベリーハードやエキスパートまで来た人なら、何度か対戦経験もあると思うので特に何も書かないけれども、難易度が上がって攻撃のタイミングが少し変化しているので、パリィ主体で戦っている人は注意してください。今までのタイミングでパリィをしようとしても、タイミングをずらされてその間に思い切りダメージを食らうことがあります。HPが減ってきたら、トニック、回復薬を惜しみなく使いましょう。変異を上記の組み合わせにしている場合、回復薬に無敵時間が付与されるので、安全性は高まると思います。
武器がヘヴィクロスボウですので、攻撃を繰り返していると「敵に矢が刺さっています」というメッセージが出て攻撃できないことがあります。この場合は、落ち着いて回避に専念してください。「パワーグレネード」に「刺さった矢が返ってくる」という効果が付いていれば、それをぶつけて矢を回収すれば良いのですが、その効果がない場合は、12秒間の矢弾回収タイムを全力で凌ぎましょう。パリィを狙っても良いのですが、攻撃のたいミングをずらされたときが怖いので、あくまで自信がある人だけパリィを狙うのが良いでしょう。
まとめ
ベリーハードもエキスパートも、体感的にはそれほど難易度は変わりません。ノーマルから続いてきたゲームシステムの、最高難易度といった感じですので、今まで培ってきたプレイスタイルの集大成が求められているように感じました。とにかく、繰り返し遊ぶことによる「難易度への慣れ」が大事だと思います。
この上の難易度であるナイトメアからは、まるで別ゲームのような遊び方が要求されるので、また一からプレイスタイルを構築しないといけませんが、それもまた新しい刺激となって楽しめることでしょう。
新しい遊び方が求められるということは、それだけまだまだこのゲームを続けられるということにもなりますので、まずはボス・ステムセルを集めることを目指してプレイしていきましょう。