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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

必殺まっしぐら! 第5話「相手は仙台のワル家老」

脚本:篠崎好 監督:松野宏軌 ゲスト:早川保 水原麻紀 岩尾正隆

宗右衛門(睦五朗)から仙台の仕事を託された秀(三田村邦彦)。この間は長崎、そして今度は江戸から88里と離れた仙台。文句を垂れる秀チーム。標的は伊達家六十二万石の国家老・秋月主膳(早川保)。秋月は藩主(辻喬二郎)が病身であることを利用し伊達家を私物化する悪家老。伊達家では御世継ぎ問題が発生しており、乳母・滝川(水原麻紀)が儲けた鶴千代(小野隆)が家督を継ぐ予定であるが何やらキナ臭い様子。鶴千代が秋月の家へと預けられることに危機感を抱いた勘定方・平岡(小林芳宏)は秋月に鶴千代を預かる事を止めさせようと進言するも、側用人・小田切(岩尾正隆)と配下・横田仙十郎(野上哲矢)により切腹に見せかけ殺されてしまう。

鶴千代が秋月の屋敷へやってきた。世話人の徳松(宮川陽介)と年恰好が近いことから二人はよく入れ替わり、鶴千代は町人となって遊びに出ていた。町の子供達と喧嘩をしていた鶴千代を助けた秀。奇妙な友情で結ばれる。秋月の屋敷を探る お銀(秋野暢子)は、滝川が秋月ともデキておりその息子が徳松であること、鶴千代を亡き者として徳松を鶴千代に仕立て上げ仙台藩の実権を手中に収めようとしていることを知る。急がないと鶴千代が危ない。仕事人は行動を開始するが、滝川は一足先に鶴千代に毒入りの薬湯を持ってくる。そこには鶴千代と入れ替わった徳松が。徳松は滝川……つまり実母の毒によって殺害されてしまった。秋月家ではにわかの混乱。その混乱に乗じて仕事を遂行する秀たち。徳松の死体に泣き縋る鶴千代が哀れ。

天保4年9月3日。長崎から一週間後の今度は仙台。秀が不満を漏らすのも最もだ。しかも今回は今までとは比べ物にならないくらい凄腕の刺客に襲われるなど散々。そんな中で、鶴千代と秀の友情はひと時の清涼剤か。この時にかかる橋掛人の柳次一家のテーマが、かえって明るすぎて場面にそぐわないけれども。秀の事を、心を許せる友達が出来たと思った鶴千代、正式に家督を継いだ後でさえ、秀と一緒に団子を食べた場所へやってきて待ち続ける姿が悲しい気持ちにさせる。

東吉、冒頭と殺しの場面にしか登場せず。そういえば秀もそれほど出番がない。このあたりから、それぞれ俳優のスケジュールが噛み合わなくなってくる。

史実人物

密偵を追う役人から、密偵に間違われた綾麻呂。役人が去った後に出てきたのは、伊能忠敬から測量を学び日本全国を旅していた間宮林蔵だった。この時58歳。