マイアミでの仕事を終えたルパンと不二子だが、何とルパンの目の前で不二子をさらわれてしまった。誘拐犯の顔には見覚えが。不二子を追ってアラスカのナカトイ村へと向かうルパンたち。
ナカトイ村では不二子を魔女と妄信し、悪魔ルパンを殺さんとする覆面の集団が待ち受けていた。この集団を扇動するのが、神父ユンケルと大男ゴードン。彼らはルパンに積年の恨みを持つ同業者であった。自らの復讐のために、凶悪犯を煽りルパンに差し向けるユンケルたち。裏をかいたルパンはユンケルとゴードンを直接懲らしめ、黄金のマリヤ像を奪い去る。
不二子誘拐に端を発する凶悪犯との集団アクション編。間抜けな二人組の復讐劇は、凶悪犯の集団が加勢するとあってさすがの次元や五右ェ門も一筋縄ではいかない様子。ルパンは独自ルートでユンケルらを懲らしめ黄金のマリヤ像を奪い、凶悪犯の包囲網を脱出。脱出の過程は原作と同じ。ルパンの咄嗟のトリックに共鳴した不二子の機転もさすがと言ったところ。
脚本は『必殺シリーズ』などを手がける萩田寛子。なお、今回は銭形警部はお休み。
原作
「キャ!!デラックス」
おたから
- マイアミ一の富豪・ダイアナ夫人のコレクション(真珠のネックレス)
- 黄金のマリヤ像
登場人物
ユンケル(北村弘一)
口先三寸股下八寸のケチな泥棒。ルパンの仕事の後に二の足を踏むドジな男でいつも馬鹿にされてきた。その積年の恨みを晴らさんがため、聖母マリヤをシンボルに凶悪犯たちを洗脳。ルパンをおびき寄せて復讐を計画する根暗な男である。
最後はルパンに懲らしめられ、挙句本物のマリヤ像まで奪われてしまうのだった。
ゴードン(玄田哲章)
ユンケルとコンビを組む大男。こちらは怪力だけが取り得で、ルパン曰く「おつむの足りないゴードンちゃん」。鞭を使うのを得意とするが、狭い場所でも鞭を振るおうとするなど、状況確認能力に欠落が窺える。自慢の鞭も結局ルパンに避けられてしまい、自滅するハメに。
セリフ
ユンケル「手始めにルパンの仲間である魔女不二子を、火あぶりの刑に処す!」
不二子「分かったわ!ナカトイ村は凶悪犯人の隠れ家」
五右ェ門「罪の意識で地獄を恐れるあまり、我々を悪魔と見誤った……哀れな輩だ!」
凶悪犯「俺たちはな、黄金の聖母マリヤに救ってもらうんだ!そのために苦労してこのアラスカで砂金集めて作ったんだぞ!」
次回予告
「あ〜痒い痒い。かいかい。しつこい水虫にはほとほと参ったね。てなわけで特効薬を盗みに入ったが、何とまあ銭形の父っつあんがいた。この水虫菌には痒いわけがありそうだ。次回「コピー人間は高くつく」」
スタッフ
脚本 | 萩田寛子 |
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絵コンテ | 奥脇雅晴 |
演出 | 奥脇雅晴 |
作画監督 | 高田三郎 |
原画 | AIC/太田博光/兼島信幸/山中英治 |
動画 | 柳田勤/高奥誠也/新井淑子/加藤涼子/松田あつ子/中矢卓 |
色指定 | 伊藤純子 |
彩色 | いそざきあきひこ/住友初枝/萬燈弘子/中島千代子 |
背景 | 石垣プロダクション/廣瀬義憲/祢津貴美子/渋谷幸弘/松岡聡 |
撮影 | 小林健一/関村真平/八木守行/野村隆/金井弘 |
連載 | 100てんランドコミックス(双葉社刊) |
OPテーマ | 「セクシー・アドベンチャ」作詞:宮原芽映/作・編曲:大野雄二/歌:中村祐介 バップレコード |
EDテーマ | 「フェアリー・ナイト」作詞:宮原芽映/作・編曲:大野雄二/歌:ソニア・ローザ バップレコード |
選曲 | 合田豊 |
音響効果 | 宮田音響 |
録音技術 | 前田正信 |
タイトルデザイン | 高具秀雄/田上淑子 |
制作進行 | 柳内一彦 |
録音 | 東北新社 |
現像所 | 東京現像所 |
制作 | よみうりテレビ/東京ムービー新社 |