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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

必殺まっしぐら! 第7話「相手は徳島剣山の暴力修験者」

脚本:中原朗 監督:津島勝 ゲスト:山本昌平 佐藤京一

徳島剣山の修験場ではアヘンに犯された人々が監禁され不穏な動き。さて、天保4年9月19日。さぶ(大沢樹生)から吉原へ呼び出された秀(三田村邦彦)は、意中の若紫(菅原昌子)が宗右衛門(睦五朗)と一緒にいる姿を見て怒り心頭。そんな秀をなだめながら宗右衛門は秀に仕事を託す。殺す相手は徳島剣山の修験者・俊源(佐藤京一)。

阿波の関所で役人に捕まりそうになる秀だが、その危機を助けたのは日顕山本昌平)と名乗る修験者だった。一緒に宿へ泊まることになるが、日顕はアヘンを常用していた。荒行の辛さから、つい手を出してしまったのだという。そして、秀が仕事人であることさえも見抜いていた。宿で刺客に襲われた秀はそのまま宿を後にするのだが、その刺客は俊源のもとへ行き手を組まんと誘惑。しかし日顕が刺客を始末。日顕は俊源が行っている、村人をアヘン漬けにして経文で操り人殺しをさせている事に苦言を呈すが、俊源から反論されると、日顕自身アヘン中毒のために黙り込むしかなかった。

お銀(秋野暢子)も剣山へ忍び込むが、女人禁制であったために捕らえられてしまう。東吉(西郷輝彦)も修験者の刺客に狙われるなど仕事人チームに危機が訪れるが、お銀は秀が救出、東吉は一足先に剣山へと向かった。綾麻呂(笑福亭鶴瓶)と合流した お銀は二人がかりで俊源を始末。秀は日顕との一騎打ちになり、機動力を活かして日顕を始末する。仕事が無事済んだことが宗右衛門の耳に入る。「日顕さん、約束を果たしましたよ」

若紫と宗右衛門が顔を合わせる。秀を狙っている仁十郎とも繋がりがあり、秀が狙っている若紫と談笑する宗右衛門の真の目的は一体?

今回の相手は修験者。ところが、徳島剣山ではアヘンを利用しての非道な行いがなされており、最早修験者としての志すらもない。日顕もアヘン中毒となってしまった一人なのだが、それ故に命を賭して徳島剣山の悪を一掃するよう宗右衛門に依頼したのだと思われる。

東吉、他の仕事人メンバーの誰とも絡まず、一人江戸を離れ、一人阿波へ入り、一人仕事をして、一人江戸へと帰っていく。

史実人物

綾麻呂が阿波までの船賃を浮かそうと泥棒した船の船底に穴が開いており、船は沈み綾麻呂は阿波の砂浜へ打ち上げられた。助けたのは斉藤十郎兵衛。阿波二十五万七千石のお抱え能役者だが、寛政6年5月から2年足らずで144枚の役者絵を描き、突如その姿を消した写楽ではないか、と真っ先に推測される人物である。斉藤十郎兵衛=写楽