umikaze.blog

日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

付き馬屋おえん事件帖

付き馬屋おえん事件帳 第8話「恋飛脚 走る」

江戸で一、二を争う韋駄天、伏見屋の多吉が謎の二人組に襲われた。盗まれたのは、春日屋の主が若竹楼へ送る手紙と、番頭・金蔵から預かった六十五両。手紙はさておき、金子は金蔵から個人的に頼まれたこともあり、独自で取り返そうと奔走する多吉。 しかし、…

付き馬屋おえん事件帳 第7話「女郎ぐもの罠」

神田橋で料理茶屋を営む花村屋庄八から、金百五十両もの取り立てを依頼されたおえん。相手は大伝馬町で高級料亭を営む天神屋おとよという女主。このおとよ、元は千代里という源氏名で吉原勤めをしていた女で、一年前、当時天神屋の主だった太兵衛に身請けさ…

付き馬屋おえん事件帳 第6話「江戸の黒い霧 けじめつけさせてもらいます」

油不足が原因で油の値がつり上がっている最中、油問屋の大店である山崎屋の番頭・利七郎が溺死した。おえんは別件で梅屋から山崎屋の取り立てを依頼され向かうも、けんもほろろで追い返されてしまう。番頭殺しと油不足の裏には山崎屋の影が見え隠れしている…

付き馬屋おえん事件帳 第5話「情が仇の暗闇始末」

自殺しようとした花魁・藤紫を助けた又之助。男に裏切られ金を持ち逃げされたことが原因だが、この藤紫はおえんの先代・喜の字屋仁兵衛が最後の仕事として取り立てた聖天町上州屋の娘だった。この取立てが原因で上州屋は潰れたため、藤紫は付き馬屋を憎んで…

付き馬屋おえん事件帳 第4話「かまいたちの牙」

吉原で夕顔花魁の足抜けが発生。しかしそれは足抜けではなく、自分の親の仇であるらしき男を追いかけたに過ぎなかった。夕顔花魁から親の仇である「かまいたち」の取立てを依頼されたおえん。昔は「岡田屋又兵衛」を名乗り、今では「佐原屋市五郎」を名乗る…

付き馬屋おえん事件帳 第3話「爪の代金 五十両」

花魁の生爪が偽物であったことがきっかけで、豪遊した代金を踏み倒した材木問屋・木曽屋を取り立てるおえんだが、予め生爪のカラクリを知った上での行為と知りおえんは嫌悪感を隠せない。強引な策で取立てを強攻するがその行動が仇となり、おえんの幼馴染で…

付き馬屋おえん事件帳 第2話「吉原恋模様 身請け話に泣く女」

老舗の廻船問屋・島田屋が高砂楼で遊んだ代金・五十両を踏み倒した。取立てに向かったおえんだが、島田屋は破産寸前。更に、島田屋が惚れていた花魁・住江も誰かに身請けされてしまった。この事件の裏には、江戸で潰れた廻船問屋を安値で買い取り急成長を遂…

付き馬屋おえん事件帳 第1話「女涙の初恋始末」

御納戸組頭・葛西の道楽息子と天城屋・伊之助の馬鹿息子が遊郭での代金を踏み倒した。付き馬稼業を営む喜の字屋おえんは依頼を受けて代金の取立てに向かう。ところが天城屋伊之助と言うのがおえんの元カレで、更には18年間育ててきたおえんの娘・おさとの本…