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日本の片隅でひっそりと暮らすおじさんが書くブログ

必殺仕事人V旋風編 第7話「主水、せん、りつ、ダブルベッドに寝る」

脚本:篠崎好 監督:水川淳三 ゲスト:マリアン 大月ウルフ 西山辰夫

新たに着任したカピタン(大月ウルフ)とその娘・マリア(マリアン)が将軍にお目通りをするとのことで、江戸の町は大騒ぎ。マリアの美しさに、田中様(山内としお)と鬼塚様(西田健)も思わずウットリ。カピタン一行が泊まる長崎屋の主人(石浜祐次郎)は、後ろ盾の中村弾正利重(西山辰夫)と共に、長崎からの抜け荷貿易認めさせるよう迫るが、カピタンは清廉潔白でありノーの一点張り。業を煮やした中村は、娘マリアを人質にし幽閉する。そこへ侍が現れ、カピタン親子を助けるが斬られて死亡。マリア一人を逃がし、カピタンは再び捕らわれの身に。帰りの夜道で偶然マリアを発見した主水(藤田まこと)は、マリアを保護。順之助(ひかる一平)に通訳をしてもらいながら事情を知り、マリアをしばらくの間匿うことに。お玉(かとうかずこ)には変に勘繰られて良い迷惑だが、母方が日本人と言うこともあり、母方の親を探すために町娘に変装して江戸の町を歩くマリア。母方の親は既に死んでいたが、主水とマリアは心が通じ、マリアは主水に深い信頼を寄せるのだった。

さて、中村家ではひと騒動。オランダ商館から大量の荷物が届き、その中にはダブルベッドが。早速、主水、せん(菅井きん)、りつ(白木万理)は3人川の字でベッドに寝るが、寝心地がイマイチな上に せん がベッドが落ちてしまい腰を痛める始末。さらには、深夜0時に一斉に時計が鳴り出しビックリ。結局、主水は一睡も出来ないまま出勤することに。

奉行所はいよいよマリア捜索を本格化させる。政(村上弘明)に長崎屋を調べるよう指示する主水。将軍へのお目通りの際、老中へ直訴されることを恐れた中村は、カピタンを毒殺。病死として届けさせる。父親の死を悲しむマリアだが、主水が説得して奉行所へ連れ戻す。主水久々の手柄。マリアから貰ったカメオを依頼料にして、中村一味を始末する主水。

マリア救出に、オランダ商館からの使者(ジム・クラーク)が。「ヒョゥショゥジョゥッ」をいただき、主水たちもご満悦。

「バースになる」が「恐怖の大仕事」の縮小版と考えるなら、今回は「仕事人大集合」のリメイクみたいなものか。マリアと心を通わせるのが、こちらは秀ではなく主水となっている。

マリアン懐かしい。この当時のマリアンは可愛いなあ。時折出てくる日本語も茶目っ気があって良い。サブタイトルであるせんりつとベッドで寝るシーンは少々長いシーンとなっているのだが、こちらもなかなか面白く仕上がっている。

殺しのシーン。主水が中村弾正を始末するときの「同じ中村が何人も居ちゃ、ややこしくてしょうがねえ。ひとり消えてもらうぜ。」は、激闘編「加代、何でも屋婆さんに驚く」で中村左門を始末したときと同じニュアンス*1。どちらも篠崎好脚本。

さて、今回から主水の殺しがいつものバラードとなります。あれ?前回からだっけか?まあ良いか。旋風編のバラード、結構良い曲だったんだけどな。また、マリアと主水のシーンでは、仕業人の曲が流れます。シーンが切り替わるたびに何度も何度も最初からかかるので鬱陶しいですが。奉行所がマリアを捜索するシーンでも仕業人の曲。中村弾正の配下がマリアを探すシーンでは、仕置屋稼業や仕業人で、アイキャッチの前に頻繁にかかった曲が何度も挿入されていました。仕置屋稼業、仕業人からの流用曲が顕著になってきたように思います。

ちなみに、表彰状に書かれていた年月日は「1819年1月16日」。当時の放送日が1987年1月16日だから、168年前の出来事、ということになりますね。

*1:「同心の中村は俺一人で十分だ」