僕は自分がADHDである可能性が高いと思っている。思っているだけなので、本当にADHDとして診断されて辛い想いをされている方からすれば、「なに言ってんだこいつ」って腹が立つかもしれない。そこについては、今回ばかりはちょっと目を瞑っていただけるとありがたい。申し訳ない。
僕はここ４年くらいを、すべて一年間限定の短期派遣で食いつないできたのだけど、最近になって「一年間の仕事さえもまともに続けられなくなってきた」という自覚が芽生えてきた。
元々、僕は欠勤が多い人間だ。それは学生時代からも続いていて、学生時代は欠席日数が学年でもぶっちぎりでトップだったのだけど、それが大人になってからも治らずにいる。そんなわけだから、職場内で嫌われたりクビにされたりを繰り返してきた。親に相談しても周りに相談しても「甘えている」「根性がないから」「石にかじりついてでも仕事へ行け」「みんなができているのにお前だけできていないのはおかしい」と言われ続け、具体的な解決方法は「とにかく仕事へ行く」という方法でしか提示されなかった。
精神疾患や発達障害といった言葉を知ったのは10年くらい前だが、そのことを親に聞いてみても「そんなことはない」「お前は普通の子どもだった」「普通の子どものお前が、仕事へ行けないのはおかしい。自分に甘えているからだ」と言われ、「そうか、僕は甘えてばかりの根性なしだから、仕事へ行けないのか」と落胆し、新しい仕事に就くたびに「今度こそは根性を据えて石にかじりついてでも仕事を続ける」と自分に言い聞かせ、結局それができずに「やっぱり僕はダメな人間だ。根性なしだ。どこの職場でも通用しない」と挫折する。その繰り返しで中年のおじさん世代まで来てしまった。
最長の職歴は５年。20代の頃だ。しかし、その後は３年やら２年やらの短期職歴を繰り返す。僕は精神疾患でもなければ発達障害でもない。だから、自分に根性がなく無能だから仕事を続けられない。そう思っていた。
ただ、ここ数年の自分の仕事というか、生き方というか、生活する上での感じ方みたいなもので、一年間仕事を続けることさえも辛くなってきた自分が現れた。仕事自体はテキパキとこなす自信とスキルがあるし、スピード感も大事にしている。決して、レベルが低い仕事をしているわけではなく、完成した仕事の中身は上司にも評価をされている。派遣先によっては「このまま正社員に…」という声もあった。でも、半年くらい経つと急激にモチベーションが下がり、「継続」という忍耐の壁を乗り越えることができなくなるのだ。結果的に欠勤が多くなり、欠勤することで仕事へ行きづらくなり、ますます欠勤が増えて…の悪循環となる。雇用する側は「うみかぜさん、突然休むようになったよね」と不思議に思うようになり、それが繰り返されることで僕に対する「なぜ？」が増えていく。それまで何とか積み重ねてきた信頼が、音を立てて崩れはじめるのだ。
そんな状況であっても、昨年まででさえも僕は「精神疾患ではない」「発達障害ではない」と思っていた。だが、今は不思議と「精神疾患か発達障害を抱えているのではないか」と自然に思うようになったし、そう思っている。
以前、「継続して仕事ができない理由」を詳しく調べたいと思い関連するWEBサイトをいろいろ見てみたんだけど、その中でこのページを発見した。
僕はADHDではないと思っていたのだけど、
不注意は、
- すぐに気がそれる
- 集中できない
- 忍耐力がない
といった形であらわれます。具体的にみてみましょう。
という箇所を見たときに、「もしかして」と思うようになった。ここだけを見て「きっとそうだ」と思うのはあまりに気が早いのだけど、他のページでも自分に合致すると思われることが書かれていたし、短期離職を繰り返している人のブログやツイッターを見ると「ADHD診断済み」という方が多かった。
僕は現在仕事を探している立場だけれども、仕事が決まって保険証が発行されて給料が入ったら、すぐにメンタルクリニックで相談しようと思っている。もし自分の予想どおり自分がADHDだったら、何とかして対処法を見つけたい。せめて、一年以上は仕事が続けられるようになりたい。長期の仕事に就けたとしても、一年ですら仕事が続かないのであれば、恐らくこれから生きていくことなんてできないだろうから。
もしADHDではなく精神疾患だったとしても、きちんと治療を受けたい。心理カウンセリング等を受けて「なぜ仕事が続けられないのか」を分析してもらいたい。ADHDでも精神疾患でもなく、単に普通の人よりも知能が低いというのであれば、それを納得した上で続けられる仕事を選びたい。とにかく、まずは一年以上仕事を続けたい。一年未満で仕事を終えてしまうような今の状態には、本当に困っているのだけど自分の力だけではどうにもならない。自分にとって何が原因なのか、何をすれば仕事を長続きできるのか。第三者の専門家に原因をはっきりさせてもらって、その原因を取り除くために自分がどう行動したらいいのか、何をすればいいのかを理解した上でこれからの人生を生きていきたい。
とにかく、仕事を続けたい。
- 作者:真, 伊藤
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 新書
